ギャルは ハンバーグセットとデザートにチョコレートパフェとプリンアラモードまで食べあげた。 《オイオイ・・・食いすぎだぜ・・・。買った服が入らなくなっちまうぜ・・》 ジョージの心配をよそに ギャルは幸せそうな笑みを浮かべ チラッとジョージを見た。 《・・・ベイビー・・・その笑顔は 彼だけに見せな・・・》 「まじ この袋かわいいよね〜」 「あぁ。」 彼氏は 携帯をいじりながら 返事をしている。 《ったく・・・他に何か言えって・・・》 「ねぇ あたし もう疲れたから今日は家に帰るよ。家来る?」 「いやっ 俺今から ダチと遊ぶわぁ。」 《オイオイ そこは 「あぁ」でもいいんだぜっ》 ジョージは フゥ〜と ため息をついた。
レストランを出て ひとりになったギャルは 電車に乗った。 「えー!それって マジやばくない??あんたいつもそうじゃんっっ。ぎはははっ」 ギャルは 友達と携帯で話しをしている。 《ベイビー・・・電車でのマナーは知っているかい? こんなことも知らないんじゃぁ 一人前のレディーにはなれないぜっ》 「うっそ〜っ。えーっ。ぎはははっ あっそうそう。今日 服買ったんだけどぉ マジかわいいーんだ〜。 えっ?今?電車〜。家買えるとこ〜。えっ来る??いいよ〜。じゃーまたあとでねぇ」 ギャルは電話をきると ウトウトと 居眠りを始めた。 《・・・もう寝るのかよっ。外の景色を見るとかしないのかい? ほら見てごらん。川の側で カエルが休んでいるよ。》
・・・ジョージはとても目が良く 視点がみんなと ちょっぴり違っていた・・・
《・・ぐ・・ぐっ・・。 ベイビー・・一つ言ってもいいかい?く・く・苦しいぜっ・・・》 ジョージは ギャルと座席の間に挟まり 背もたれ状態にになっていた。 《・・ぐぐっ・・一体 あと何分で降りるんだ?このままじゃ おいら窒息死だぜっ》 ジョージの限界が近づいたその時 ギャルがスクッと立ち上がった。 《ふぅぅ・・・どうなるかと思ったぜ・・・》 ジョージは 汗をぬぐった。 《・・・!!おいおいっっ》 立ち上がったギャルはジョージを置き去りにして 電車を降りてしまった。 《ベイビー 何か忘れていないかい??ベイビーーーーっ!!》 無情にもドアが閉まった。ジョージの声はギャルには届かなかった。・・・つづく
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