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実験投機的絵本物語 作者:フォン=マンハイム

最終回   最終話
紅色にそまった美しい森の中 お化け騎士の少年は 女の子を一人 楽しそうにお姫さまダッコをして秋の紅い森の中をあるいていました。

お化け騎士の少年は ガケの下の木々の中に女の子が一人倒れているのを見つけました。その子は山のきのこをとっているさいちゅうに がけから足をすべらせて落ちてしまったといいました。
お化け騎士の少年は 女の子の足はおれているようなので お化け騎士の少年の知る限りの薬草をとれるだけとって すりつぶして足にぬり 添え木を当てました。
はじめはお化け騎士の少年の姿を見て怖がっていた女の子ですが おれた足に優しく薬草をぬり 添え木をしんちょうに当てる姿をみて 良いお化けなんだと思いました。
そして お化け騎士の少年は女の子を村まで 運ぼうとお姫さまだっこし これまで旅をしてきたことをかたりました。
お化け騎士の少年のおしろや 森の春の様子
赤いレンガでできたうつくしい町並みの国
ここの地方とは違う風習をもった人たち
女の子はうれしそうに かなしそうに ワクワクドキドキと お化け騎士の少年の話を聞きました。

でも そんなお話も 村人の怒りの声と石を投げらて終わりました。

ここでおわかれだね
お化け騎士の少年は笑みを浮かべて かなしそうに言いました。

でも 女の子は村人やお化け騎士の少年にたいし大きな声で ガケから落ちたのをお化け騎士の少年に助けられたことや 村までおくってもらうまでのお化け騎士の少年が旅してきたところのお話をしてくれたこと だから お化け騎士の少年は悪いお化けではなくて 良いお化けだから石を投げたりしないでといったことでした。

村人もお化け騎士の少年はびっくりしました。とくにお化け騎士の少年はいままでいわれたこともなかったのです。

びっくりした村人は相談して お化け騎士の少年に村の入り口の門番をしてくれないかとたのみました。
その日から お化け騎士の少年は村の入り口の門番としてたちました。


やがて紅色の森に つよく冷たく寒い風がとおり すべての木々から紅色の葉がおち 動物や森は次にくる 暖かく温かい春の日まで眠りにつきました。

そして 眠りからさめた動物や森の中 お化け騎士の少年と女の子は二人仲良く手をつないでいました。



〜Fin〜

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Novel Editor by BS CGI Rental
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