ある国の森に お城がありました。 そのお城には 大きなよろいに少年のおかおだけのお化け騎士がいました。 お化け騎士の少年は 気がついたときからお化けになっていたので 名前やどうしてお化けになったのかわかりませんでした。
お化け騎士の少年はお化けなので みんなから怖がられて友達ができなくて 毎日一人ぼっちでかなしんでいました。
ある日 お化け騎士の少年は村に新しくきた神父さまに 友達が一人もいないことや 毎日一人ぼっちでいてかなしんでいることを話しました。 神父さまは このお化けの少年のことを あわれに思い
ここから遠い遠い国に えらいえらい神さまがいて そこにいけばどんなお願いでもかなえてくれるだよ。 でも その神さまは 良い事をしている人にしか お願いをきいてあげれないと
それをきいた お化け騎士の少年は喜びました。 住んでいたお城を出て 遠い遠い国の えらいえらい神さまに会うため たくさんの良い事をしながら槍を持って旅をすることにしました。
その事を知った神父さまはかなしみました。 実は お化け騎士の少年があまりにも かなしそうだったので言ったウソでした。 遠い遠い国には考え方のちがう異教徒と 恐ろしい恐ろしい聖黒十字騎士修道会がいるだけです。 お化け騎士の少年が毎日毎日良い事をすれば 村の人たちも お化け騎士の少年が良いお化けだと知って 友達にさせようとするためのウソでした。
神父さまは かなしみながら 神さまにお化け騎士の少年の旅が無事に終り 村にもどってくる事をいのりました
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