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君を思う今日。〜想いの先に見えるもの〜 作者:lover

第7回   予感的中。
【悠サイド】



朝、目が覚めると目の下が濡れていた。




涙だ。



なんで泣いてるんだ?






別に悲しいことはなかったはず。





夢・・・あんまりよく覚えていない。




だけどうっすら覚えているのは、誰かが泣いていたってことくらい。

でもなんで僕まで泣いているのだろう?



謎だ・・・。









学校へ行くと咲が机に座っていた。


「はよ・・・。」



僕はいつものように一番最初に挨拶をした。



「悠、おはよう。」


「あぁ・・・・あれ・・・慎也とは仲直りしたのか?」


僕は気になって聞いてみた。
確かこいつらはケンカしてそのままだったはずだ。
昨日のあのあと教室ではでにケンカしたってみんな言ってたし。


「んーん、してない。あんなやつもう知らないんだもん。」



「ばーか。明日はクリスマスイブだぞ。早く仲直りしないとデートなくなるぞ。」



僕はしてもいない心配を言葉で並べた。



「別にいいもんっ。あんなのとイブなんて過ごしてやんないっ。」


この子はどこまで意地を張り続けるのだろう?

素直に許してやればいいのに。





それにしても慎也め。


朝一番に学校来て咲に謝るのが普通だろ。

許してもらえないのは謝るのが足りねーんだよ・・・。



僕なら朝家に迎えに行ってでも謝り続けるけど。











結局その日一日も咲たちは仲直りしなかったようだった。


咲に笑顔が戻らないから一目でわかった。




明日は終業式のあとあいつらはデートだ。


大丈夫なのだろうか?









12月24日  クリスマスイブ




終業式がおわっても咲の表情は曇ったままだった。


いまだに仲直りをしていないのだ。



あいつはいったい何を考えてるんだ?






「おい。」



僕は慎也に声をかけた。



「ん?あぁ、松沢か。」


慎也はだいぶ疲れていた。無理してるって感じ。咲とのケンカがよほどこたえているのだろう。



「お前、いったいいつまでケンカ続けてる気だよ。お前が一番わかってんだろ、あいつがどれだけ今日を楽しみにしてたか。」


「わかってるよ。でもあいつ許してくれないんだよね。」



「反省が足りねーんだよ。」


「ははっ、そうかもな。だけど電話もでてくんないしメールも返さねーし、直接謝ろうにも逃げられるし・・・。」



「逃げても掴まえんだよ。」



「・・・。」



「お前何回電話した?」


「・・・もう50回くらい?」


「なら51回目もかけろよ。」


「俺なら100回かけるね。逃げようとしてもな、逃げられないように抱きしめんだよ。」


「・・・さすがずっと片思いのやつの意見は違うな(笑)」



「だてに3年片思いしてねーよ(笑)」





そんなことを笑いながら話していると咲が僕たちの前を通った。



慎也は咲に気がつくと声を張り上げて言った。


「咲ー!今日5時半に駅前にいろっ!」


咲はびっくりして目を見開いている。



「あ、変なやつにはついていくなよー!」







言うまでもないが咲はそのあと顔を真っ赤にして走っていってしまった。









「サンキュ、松澤。じゃ、俺そろそろ行くわ。お前らもイベント来るんだろ?向こうで会えたらいいな。じゃ。」




「あぁ、じゃーな。」






ふと思った。

どうして僕は恋敵にアドバイスして笑っているのだろう?



お人よしもほどほどにしてほしい。




だけど慎也はいつものようにクールな表情に戻って鼻歌交じりで帰っていった。


まぁよかったか。


これで咲は幸せなイブを過ごせるはず。










はずだった。















僕は俊太郎たちと待ち合わせの駅前に行った。






時刻はPM5:47


待ち合わせの時刻は6時だ。少し早くついた。まだ誰も着てないみたいだった。





ふと思った。


いつもと雰囲気が違う。


クリスマスイベントだから人が多いのは当たり前だが、目の前の道路だけ異常に人が集まってるような気がする。




人ごみの中に入っていくと救急車が止まっていた。




そして凄まじいサイレンをあげて駅から走り去った。



事故か?





嫌な予感がした。



クリスマスの約束をファミレスでしたときに感じたものと一緒だ。




そうだ、咲ならわかるかも。



メールを送った。


『駅前でさ、事故あったの知ってる?お前たちもここで待ち合わせだったろ?何の事故?』



返事はなかなか返ってこない。


じれったくて電話してみた。




つながらない。






んだよ・・・。






タラ〜ラ〜♪




携帯が鳴った。


咲か?



名前を見ると永沢だった。




「もしもし?お前、まだこねーの?」



『松沢?いい?よく聞いて。今あたし病院にいるの。』


「は?なんで?」



わけがわからなかった。





・・・?!




さっきここに救急車が来ていた。



そして永沢が今病院にいる。



ここで待ち合わせしていたのは咲・・・。





「おい、まさかっ!?・・・咲?」




『・・・違う。その相手。慎也。』





「慎也?!なんで?事故」




『咲がいる駅の前の道路を渡ろうとしたとき車にはねられたのよ。で、あたしは咲から電話もらってきたの。』



「で・・・慎也は?」




『今、集中治療室。頭強く打ったらしくてやばいって。』



「マジかよ・・・咲は?」




『ずっと慎也のそばよ。離れようとしない。』




「わかった。俺も行く。他のやつらも病院に呼ぼう。」










なんでだよ。




咲は今日幸せなイブをあいつと過ごすはずだったんだよ。




なんで咲が。


なんで慎也が。









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Novel Editor by BS CGI Rental
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