【咲サイド】
「やっと終わったぁー!」
いつものコンビニで待ち合わせして、いつもの道を歩く。 隣には慎くんがいる。
「本当にやっとだなー・・・でも再来週もテストあるぞ。」
「仕方ないよ、受験生だもん(笑)」
「それにしてもありすぎだろー・・・どうだった?できた?」
「びみょー・・・自己採点してみたけど何かこれで大丈夫かよって感じの点数。」
「でもお前は推薦もらえるからいいよなー・・・。」
「慎くんだって、私立から誘われてるくせにー。」
「まぁ俺天才だから。」
「バカ(笑)」
何の変わりもない帰り道。
いつもみたいにバカな会話して、ふざけあって、あっという間に家につく。
でもこれが私にとっては最高の幸せ。
夏休みのころ、慎くんがわからなくなったときがあった。
気持ち的にすれ違っていたのだ。
だけど、二人でいられる幸せに感謝して乗り越えることができた。
そしてそれまでは気持ちに迷いがあった。
悠だ。
慎くんとつきあっていても、悠っていう一番仲良しの男の子がいて、慎くんとケンカとかするたびに悠を頼っていた。
悠のことが好きかもって思っていた。
だけど、それじゃいけないと思った。
私がフラフラしてちゃ、慎くんにまっすぐ見つめてもらう資格がない。
慎くんだけを見つめる。
ただまっすぐに。
「クリスマスさ、駅前で花火見た後、展望台行かない?」
「展望台?」
「うん。ケーキとジュース買ってさ。」
「いいけど、なんで?花火見たらあったかい所入ってご飯食べようって言ってたのに・・・。」
「ん?ちょっとねぇー(笑)」
「え、なに?!気になるんだけど!」
「いいの!気にすんなって。はい、家着いたよー。じゃあねー。」
「なによー!気になるじゃん!もうっ・・・。」
「怒んない、怒んない。じゃあまた明日ね・・・。」
慎くんはなんだか教えてくれないまま、いつものように私の体を引き寄せ優しくキスをした。
「ばいばい。」
家に入ろうとして、振り返ると、慎くんも歩きながら振り返っていた。
ちょっと笑えた。
そしてちょっと・・・いや、すごく、幸せだった。
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