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花〜大切な人へ〜 作者:lover

第7回   プライド


「奈緒?!どしたの?」

席に戻ると隣の席の葵が私の異変に気づいた。



「え?何が?」


「何がじゃないよ。泣きそうなんだけど。」



顔にでるのだ。嬉しいときも怒ってるときも・・・。




「別に。」






「おーい!桜井ー!」



いいところでクラスの男子が私を呼んだ。


「はーい!」



「ちょっと来てぇー!」





「葵、じゃ!」




私は葵の尋問から逃げた。





誰かに話したら涙が止まらなくなってしまいそうな気がしたから。

そしてその涙は3日間の間ずっと引っ張りそうな気がしたから。




負けたくなかった。

こういう変なプライドだけは強い。

学級委員だし、ここでテンション下がったら心配かけるし。




何よりもサチに「どうしたの?」って心配されるのが嫌だった。









京都は恐ろしく暑かった。

6月上旬だとは思えないほどの高温と晴天だった。




ホテルに着き荷物を置くと再度バスに乗り込み、寺社などを回り、夜になると比叡山の高台まで琵琶湖の夜景を見に行った。





バスを降りてクラスメイトを並ばせ、点呼を取り、先生へ報告。




「桜井、男子24人全員OK。」


「サンキュ。せんせー、3年3組46名、全員揃いましたっ!」


私はあえて明るく努めた。





「わぁー!!!!きれぇー!!!!!」

目の前の夜景は、京都の街を夜空に表した星のようだった。



「なーおっ!」

葵やクラスの友達、他クラスの友達も私のところに来てくれて、一緒に夜景を見ていた。



「奈緒、あんたバカ〜(笑)」

私はいつものようにおどけてみんなを笑わせていた。

「桜井、バカじゃねぇの?(笑)転げ落ちてもしらねーぞ?」


司やクラスの男子もよってきて私をからかう。



友達とこうやって騒いでいるのがすごくたのしい。


さっきの嫌な出来事もみんなで笑って忘れられる。






でも、でも・・・旅行前に約束した。





「一緒に夜景見ようね。」






約束やぶったことはなかった。無茶なことでも時間をかけて私のワガママ全部聞いてくれる。





約束、守らなきゃいけない。





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Novel Editor by BS CGI Rental
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