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花〜大切な人へ〜 作者:lover

第6回   ツーショット


どうしてだろう?


最近会うたびに、メールするたびに言い合いになってる。





「ねぇハルくん?ちゃんとあたしのこと好き?」


「好きだよ。」




不安になった。



好きだよって言葉に何の気持ちもこもってないような気がするのだ。







約束の海も行けないまま修学旅行の日がやってきた。



「はーい、並んでー!」




私と司はいつものようにクラスのみんなを並ばせた。


そして新幹線へと乗せる。





「奈緒ー!早くー!!」


車内はフラッシュの嵐だった。


どこもかしこも写真をかしゃかしゃ撮っている。




私は名前を呼ばれていろんなところの写真に写った。
自分のカメラを使う場面がない・・・。




「あ、ハルくん!!!」




クラスが違うので春喜たちとは車両がちがった。


でも車両の間に来てくれた。



「すごいね、写真撮られまくりじゃん。」


「うん。自分のカメラ一度も使ってないよ。」




少しぎくしゃくしている。




「こんなところで逢引ですか、相思相愛カップルさん♪」



春喜の友達、私の友達でもある貴也だ。



「貴也!あ、カメラ持ってるんじゃん!撮ってー?」


「はいはい。」



貴也はいつも私たちをからかいながらも気にかけてくれている。





「あ!奈緒ー!!!!」



サチだ。



「サチ・・・どうしたの?」


「奈緒と写真撮ろうと思ったらいないんだもーん!」


「ごめん、ごめん。今行くよー。」




私は自分の車両へ戻ろうとした。


「春喜ー、こっち向いてー。」






振り返ると春喜が貴也の方を向いてピースしている。


私もふざけて春喜の後ろから顔をだそうとした。


「なんでハルくんだけなのー?」




「こら、奈緒!邪魔!」











サチもポーズを撮っていた。





私ですらまだ春喜と二人で写真を撮れていない。







「あ、ごめんねー。あたし戻る。」




気にしてないという顔で自分のクラスに戻った。






気にしてないわけないのに。

だってここで泣いたら惨めだから。



私はそんなに弱くない。





ツーショットくらいで泣いたりしない。







こんなしょうもないことでぐらついてしまう。



相手がサチだから。


自分たちがぎくしゃくしているから。




春喜の気持ちが本当なのか不安でたまらないから。







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Novel Editor by BS CGI Rental
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