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花〜大切な人へ〜 作者:lover

第1回   1


「ずっと好きだったんだけど・・・つきあって・・・ください。」



「え?!あたし?!」


「うん・・・。いや、無理だっていうのはわかってる!!でも・・・どうしても言いたくて・・・。」



「・・・・はい!!!!!!!!」


「へ?」



「よろしくお願いします!!!!!!!!!!!!」




















2005年4月



「春喜ぃ・・・クラスまた違ったぁ・・・・。」


「当然だろ。先生たちみんな俺らのこと知ってるのにわざわざ同じクラスにするかよ。」


「でもー・・・・。」



桜井奈緒(さくらいなお)、中学3年!元気だけが取り柄の新クラス学級委員長です!!


そして!!!目の前にいるのが・・・だーいすきな私の彼氏、三原春喜(みはらはるき)です!


「いいから、さっさと教室にもどれ委員長。」






春喜はいつものように私の頭を撫でて教室まで連れて行ってくれた。


「奈緒ー、いつまで過保護なパパに頼ってないでしっかりしてー。委員長でしょ!」


親友の宮里葵(みやざとあおい)がいつもの調子でからかってきた。

「葵ー、愛しの朔ちゃんとはクラスが一緒でいいねぇ。」


「うるさい・・・いいからHR始めてー。先生が探してたんだから。」

葵は優しくてとっても美人な大親友。今年も同じクラスになれた。
彼氏の朔ちゃんと同じクラスになれたみたいでめずらしく顔が高揚していた。



「はいはい。」




大好きな春喜、大切な葵、そのほか大勢の友達に囲まれて今年も私は幸せに過ごすのだと思っていた。

喜怒哀楽・・・哀なんて知らなかった。喜んで怒って楽しんで・・・私の人生はそれだけだった。悲しみなんてなかったんだから。







「遅い・・・。」


「ごめん、ホントにごめん!いや、めずらしく部活に先生来ちゃってさ・・・。」


春喜は野球部のピッチャー。すごくクールで顔もカッコよくて、でもみんなは近づきにくいって言っている。どこか冷たい雰囲気があるからだと思う。
それでもすごくモテていて、他中の女の子にもよく告白されている。
私も顔が普通をいう理由で何度となく春喜に告白する女の子たちに嫌がらせをされた。そのたびに守ってくれたのは春喜だけど・・・。
春喜は確かにすごく冷たい雰囲気を持っている。
だけど本当はすっごく優しい。一緒にいるときは絶対に冷たい雰囲気なんてないし、表情、言葉遣いまで変わる。すごく愛してくれる。
誰よりも大切な人だ。





「仕方がない・・・今回はアイスで許してあげるよ。」

「お前は食べ物が食べれればなんでもいいんだろ(笑)」



春喜は笑うと本当に優しそうな顔をする。
これは私がいるところではそうなるのだ。だから最初友達はみんな驚いていた。


そしてこうやって二人で歩いていると、車が来たらすぐに私を抱き寄せる。そして歩道の奥を歩かせようとする。
確かに葵がいうとおり、少し過保護かもしれない。



私が友達と遊びにいって6時を過ぎると必ず迎えにくる。
そしていつも「俺がいないときは6時には家帰りなよ?」という。

他中の男子とかにからまれたというとすぐに迎えに来る。

家族が留守で家で一人のときはいつもわざわざ家までやってくる。


本当に過保護だ。


だけど、そんなふうに愛されることが少しくすぐったくてうれしくもあった。




「でさ・・・って聞いてる?」


「あ、ごめん(笑)」


「まったく・・・すぐぼーっとするんだから。そんなんだからすぐ転ぶんだよ。」


「ほっといてください・・・。」





過保護だけど、すぐ子供扱いするけど、春喜といると幸せだった。



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Novel Editor by BS CGI Rental
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