そして修学旅行の日がやってきた。
「えぇ・・・ついに修学旅行がやってきました。みなさん、あくまでもこれは学習です。旅行といってあまりハメをはずさないように・・・。けじめをつけた旅行にしてください。以上会長、松沢でした。」
会長の俺は行事の度にこんなありふれた挨拶を生徒の前でしていた。 先生たちから見ればきっと俺はものすごく優等生なんだろう。 自分で言うのもなんだけど、成績はつねに学年トップ、運動神経だってかなりいいほうだ。もちろん慎也にだって負けないと思う。そして慎也ほどではないと思うけど、わりとモテるんだ。
まぁ咲以外の人間に好意を持たれてもちっともうれしくないけど。
「悠〜、リカたちとね、ここ行きたいって言ってたんだけどいい?」
バスの中でも咲はしきりに話しかけてきた。 まぁ俺が偶然を装って咲の後ろの席に座ったんだけど。
「真中、残念だねぇ。大好きな慎くんとクラス違っちゃって!!」
俺の横から俊太郎が咲にわざとらしく言った。
「でも咲はこれまた大好きな悠と一緒だから平気だもんねぇ。」
そして俊太郎の前では咲の友達の梨花が俺を見ながら言った。
「え、悠?なんで〜?」
そして目の前で天使みたいな顔した悪魔がぐさっとくる言葉を一言言った。
「そうだよねぇ、慎也がいなくても悠がいるしね!」
「だからなんでって!!!!どうして悠?」
「・・・俊太郎、梨花、もういい・・・やめて。」
二泊三日の修学旅行、行き先は京都・奈良。
何かが変わるような気がした。
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