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君を思う今日。 作者:lover

第21回   一番。

最近、私と慎くんの間には何か変なものがあった。


たいてい学校から毎日一緒に帰っていた。
前までは部活が終わったら片付けもしないで走って私の待つコンビニまで来てくれた。
でも最近は同じ部活の友達とゆっくり歩きながら来る。たまに友達も一緒に帰るなんてこともあった。


そして修学旅行前は最後の大会が控えてたから練習試合とかばっかりで、ちっとも私と遊んでくれなかった。それは仕方がない。

だけど夏休みになって部活も引退してからも、あまり遊んでくれない。

「バカだから勉強しなきゃ。」

理由はそれだけだ。


たまに会ったら会ったで、ほとんど女の子の話。
3年になってクラスが変わってからだ。
今までは大好きな野球の話とか、男友達のバカな話とか、音楽、テレビ、くだらない話、私の話、そんな感じだった。
でも今まで慎くんが私についていろいろ話してくれた分、最近は他の女の子の話。

まぁこの頃、その女の子の話も、特定の人物に定まってきたけど。




それでも抱きしめてくれるときはいつもと変わらず優しかった。変わらない。




『愛してる』って気持ちしかない、優しい優しい想い。




それだけが、それだけが私を大人しくさせた。

その愛がなければまずこっちからふっていた。





ただ、そういうとき以外愛をくれなくなっただけ。






まぁその分、ケンカも多くなった。

いつも勘違いとかすれ違いとかヤキモチが原因でケンカしてたけど。


最近はちょっとしたことでお互い我慢できなくなって何度も何度もケンカして何度も何度も仲直りするって感じ。

でも仲が直ってるときより、ケンカしてたり雰囲気が悪いときの方が多くなってるような気がする。




やな感じだ。





だから、今日も意地を張って悠の腕を引っ張って逃げてしまった。



本当は言いたかった。


「なんであたし以外の人と、同じ部屋で寝れるの?」って。


「なんであたし以外の人にそんな優しい笑顔見せるの?」って。







悠の腕の中は心地よかった。

悠をキャビンまで連れてきちゃってそのまま抱きついて泣いてしまったのだ。

迷惑だったかな?でも好きでいてくれてるんだよね?


修学旅行で悠にキスしちゃったときは正直自分でもビックリしたけど、でも自分でしたことだから全然後悔していなかった。

それなりに悠のこと好きだと思ったから。


私はたぶん自分を一番に思ってくれてる人にそばにいてもらいたいんだと思う。

好きとかまだわからない。でも想ってくれる人は大歓迎だ。

悠はきっと一番には想ってくれない。だからすきなのかなぁって考えても慎くんから動かないんだ。



でも慎くんが一番に思ってくれなくなったら?




いや、そんなことは考えない。



考えたくない。



慎くんだけなんだ。



私を一番にしてくれる人。



心から想ってくれる人。



私にだけたくさんの愛をくれる人。


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Novel Editor by BS CGI Rental
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