森の中とは言えど、キャンプ場は結構な暑さだ。
「あっつーい!!!」
竹林のおじさんは俺たちをキャビンまで案内して仕事に戻ってしまった。
「わぁー、きれー!!!」
木材でできたキャビンは見た目の中も咲たちが喜びそうな温かみのある建物になっていた。
「いやぁ、きてよかったなぁ!!!!」
竹林も俊太郎も楽しそうだ。
もちろん俺も。咲がいるからってこともあるだろうけど、たまには勉強なんてしないでこういうところでみんなではしゃぐのも悪くないかもしれない。
「おい、川のほう行ってみようぜ!」
「わーいっ!!!!水浴びできるー!!!!!」
「おい、咲、あんまりはしゃぐ」
先ほどまで飛び跳ねていた咲の体が止まった。
「咲?」
川には慎也がいた。
「慎ー、見てこれー!」
周りには慎也のクラスのやつらがいた。その中には女子も何人かいる。
「・・・咲もここに来てたんだ・・・。」
慎也はいかにもまずいって顔で咲に話しかけてきた。
「・・・ふーん。『友達とキャンプ』ね。」
「あ、これは・・・言うの忘れててさ。いや、部屋は別だし」
「ごめんね、慎くん。全部知ってるよ。部屋も一緒でしょ。」
どうやら慎也は咲に友達とキャンプってことしか言ってなかったみたいだ。女子がいるなんていったら確かに咲は怒るだろう。
「ってか咲だって来てるんじゃん。大好きな『悠』と。」
「ちょっと、慎也!!あんたなんでそういうこと言うの?!咲はねぇ」
「梨花、やめて。いいよ。」
「で、でも・・・」
「行こう、悠?」
咲は俺の腕をつかみキャビンへと連れて行った。
「ふわぁ〜ん・・・・・」
「咲?」
咲は俺の体をつかんだまま俺の胸の中で泣き続けた。
俊太郎たちは一度戻ってきたみたいだったけど気を使って夕飯の買い物に行ってくれた。
咲は泣きながらずっと言うなされたように言っていた。
「慎くんなんて、嫌いだもん・・・っう・・・ひっく・・・・」
咲?咲は慎也といて幸せなんじゃなかったの?
咲?慎也はキミを傷つけていたの?
思えば最近おかしかった。
無理に明るくしてるようなときもあった。 そして慎也と距離があるように見えた。 最近あまり二人が一緒にいるのは見ていなかったのだ。
咲?慎也と何があったの?
咲?
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