引退してから久々に俊太郎と部活に顔を出してみた。
サッカー部は最後の大会で県大会までいったがそこでケガ人続出で負けてしまった。そして俺たちが引退。
「部長っ!松沢先輩っ!」
新キャプテンである佐藤が近づいてきた。 それに続いて部員たち全員が俺たち二人の方へ来た。
「よぉ、ちゃんとやってんのか、キャプテン。」
俊太郎が佐藤をからかった。
やっぱり部活は楽しい。うちの学校のサッカー部は先輩、後輩の枠があまりなかった。
「おい、悠!久々にゲーム混ざろうぜっ!」
久々に体を動かしたような気がする。
ここのところずっと勉強だったからなぁ・・・。
「松沢先輩、ちょっと・・・。」
休憩で佐藤に呼ばれた。何か言いづらそうだ。
「何だよ、いきなり。どうした?」
「あの・・・先輩・・・先輩って・・・真中先輩と仲良いですよね・・・?」
心臓が高鳴った。真中・・・咲のことだ。
嫌な予感がした。
「え、あぁ・・・まぁ・・・。」
「あのですね・・・相談が。。」
「真中先輩のことが・・・好きなんです。」
佐藤の言葉が頭から離れなかった。
まさか俺も好きなんだとは言えず、応援するなんて言ってしまった。こういうところがダメなんだろうなぁ・・・・。
夕方になっていつもどおり、二人三脚のクラス練習に行った。
「悠ー、おそいっ!みんな練習始めてるよー!早くやろっ!」
咲がいかにも遅そうな走り方で俺のほうへ来た。
「あぁ、ごめんごめん。部活行ってたんだ。」
「部活ー?あ、新しい部長佐藤君になったんだってね。」
えっ?
「え、お前、佐藤のこと知ってんの?」
「うん、委員会一緒なの。すっごいいろいろ手伝ってくれるんだよね。」
あいつ・・・保健委員だったのか・・・。
「いい子だよねぇー、カッコいいし優しいし。おまけに部長かぁ。モテるんだろうね〜。」
あのいつもの屈託のない笑顔で咲は言った。
慎也だけでも大変なのに、またまたライバルが増えたわけだ・・・・。
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