その日は、明日学校が楽しみだった。
勉強の予習復習。
明日着る服を何分かけて決めた。
お風呂だってかなり綺麗にした。
次の日は、スカートをはいた。
スカートをはいたからどうこうって訳じゃない。
だけれど、スカートは女の子にしかはけない・・・。
女の子を強調するのがスカート。
「いってきまぁ〜す♪」
瑞希と学校へ向かう。
「あ!スカートだぁ♪♪」
「えへー♪」
「・・・沙耶ちゃん!!」
花梨?
「・・・どうしよう!男子が・・・」
「オルァ!!元樹!!お前のせいだ」
「やめれっ啓っ」
周りの声も届かない。
「・・・沙耶!」
椎名がいる。
「お前ら、何ぐだぐだやってんだよ!!恥ずかしいと思わねぇのか!?」
「・・・うっせぇ!!!」
腹を蹴られた。
「ってェ・・・」
「・・・沙耶ちゃん。だいじょう・・・」
「キレた。」
近くにあった、自分の筆箱を机にものすごい迫力でたたきつけた。
「・・・何怒ってンの?おめぇに関係ねぇ・・・」
「そんな言う暇あったら、周りの奴のキモチ考えれ!!クソ!」
「うっせぇ!!!!俺もう容赦しね・・・」
スカート!?え!?へんたい・・・」
転んで上に誰かかぶさっている。
「・・・啓いい加減にしろ!!コイツは幾ら強そうに見えても女だぞ!?」
椎名・・・。
・・・アリガトウ。
「うっせぇ!!椎名も沙耶もごたごたうっせんだよ!!」
椎名が叩かれる!だめだ!
「ダチ叩いてンじゃねぇよ。サイテー」
「うっせぇえええええええええ!!!!!!!」
啓の怒りが頂点に達した。
「お前なんか男できねぇよ!!」
『お前ほどじゃないね』
夏帆・・・。
「夏帆!琴ちゃん!瑞希!真樹!梨奈・・・」
「昨日告った女に対する態度??」
夏帆が言う。
「馬路、ありえねぇ〜♪」
琴ちゃんがふざけて感じで言う。
『常識はずれじゃない!?』
5人で声をそろえた。
「んー。啓と元樹に勝ち目ないんじゃね?俺、沙耶の肩取るし」
「え・・・」
どういう意味?
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