■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

沙耶の詩。 作者:音姫沙耶

第30回   取り戻したもの。
「沙耶〜。お通夜行くからね、服着替えなさい」

「ふぁ〜い・・・」

眠い目を擦りながら朝が始まる。

ケータイに着信が4件ある。

DEAR 沙耶♪♪

FROM 麻友☆☆☆

本文

ヤバイ!

夏帆がかなり怒られてる!!

昨日のことで!

詳しい事は学校でね♪



学校に携帯持っていってんのかな???

いいのかな・・・。

麻友は両親遅くまで働いてるし、急用が多いからいいんだ。

「ママ!これでいい??」

真っ黒のカッコイイスーツに着替える。

「うん。行こうか」

ママの目には涙が溜まっていた。

・・・泣きたいよね。

でも、娘がいるからなけないんだ。

母親って大変なんだね。。

会場の中には涙をすする声がたくさんいる。

「かわいそうに・・・」

「まだ95なのに・・・」

「お早いこと・・・」

ピピピ♪♪

一回会場を出た。

着信・麻友☆☆☆

「もしもし?」

「沙耶っ♪」

「ん???」

「夏帆と仲直りしたんだぁ・・・」

「マジで??」

「うん♪♪早く学校来なさいよっ!!」

「はいはーい!」


式は終わり家に帰った。


「つかれひゃ・・・・」

ソファーで心地よく眠った。

明日の学校に備えて。

← 前の回  次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections