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沙耶の詩。 作者:音姫沙耶

第27回   否定。
シンナー

聞きなれない言葉だった。


昔にね、聞いたことがある。

吸ったらくせになる・・・。

ってことを


「私は・・・。私は何も知りません!!!勘違いです!!」

本当に違うの。

何も知らない。

関係ない。


「そうだよね?麻友。琴ちゃん。瑞希?」

「うん。そうだよ!なのに、信じてくれない・・・」

「悪いことをしていたからだ。」

「悪いことをしたら全て私達が責任を取るんですか!?意味わかんない。」

「違う。悪いことをしてきたから疑われるんだ」

切れた。

何かがプツンと音を立てて。

「疑われてるつってんだけど、違うって言ってるでしょ!?耳悪いの?」

「いや、違う。考え直せ」


考えなおせ??

考えなおすのはそっちの方でしょ?

「考えなおすのは先生達の方です!!私達は真実を言っただけです!!!」





強い否定をした。
そうすれば、認めてくれる気がした。

本当に違う。

違うの。

「・・・わかった。お前らが違う事は。戻れ。」

コーヒーの臭いがほのかにする職員室を出て行った。

「・・・麻友達。どうしたの?」

麻友が口を開いた。

「前ね、このインナー欲しいねって言ってたじゃん?それで夏帆達が聞き間違えて。。」

「・・・そっか」

「それで、夏帆達が沙耶達はいなくなれば・・・って・・・」

そっかぁ。

「夏帆達に問い詰める!!納得いかないよ」

不思議に思った沙耶達が夏帆に聞くことになった。

それが悪の始まりなのかもしれない

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Novel Editor by BS CGI Rental
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