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沙耶の詩。 作者:音姫沙耶

第26回   破壊。
授業も比較的真面目に取り組んだし。

「沙耶ぁ〜ん♪♪今日昼休み遊ぶぅ??」

麻友の誘い。

「委員会の仕事あっからぁ〜↑またねぇ♪」

「りょ〜かい☆☆」

そう言うと麻友は何処かへいってしまった。

「委員会の仕事って・・・。来週じゃん!!」

バカなことに気づき、麻友を探し始める。

走って教室へ向かう。

「麻友〜。いな〜い???」

「麻友??麻友ならいねぇよ??」

男子が答える。

また走りだし、今度は体育館へ向かう。

「あ。麻耶やん☆麻友しらない??」

「麻友??いないけど・・・」

「アリガトッ。じゃね」

風がやや強めの外に行き近くに居た沙紀に聞く。

「沙紀〜。麻友しらない??」

「麻友ぅ??沙紀しらないよ♪」

何処だろう・・・。

サボリをする程しつこい麻友ではない。

麻友はどちらかと言うと真面目で眼鏡をかけている。

第一印象は“優等生お嬢様”位だった。


麻友に加え琴ちゃんも瑞希もいない。

「もう・・・何処さぁ・・・」

アナウンスが鳴る。

「♪♪5年1組の音姫沙耶さん。至急、職員室に来て下さい♪♪」

「何なの?こんなときに・・・」


階段を走って降り、職員室に向かう。

「失礼しまぁ〜す」

そこには麻友も琴ちゃんも瑞希もいた。

ただ、おかしいのは皆下を向いている。

そして教頭先生の机の前にいること。

「何ですか????」

「薬に手をかけていたのか??」


薬??

何。それ。

頭痛薬??

腹痛薬??

あ、それともー・・・。

「何ですか薬って」

「シンナー」

シンナー??

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