その日から休み時間は琴ちゃんとしか話さないようになった。
と言うか、避けられている。
沙耶が来れば陰でコソコソ。
「沙耶!うちは沙耶のことわるくないって知ってるからね♪」
「アリガト♪♪」
でもね、不愉快だったんだ・・・。
陰でこそこそ言われたから。
「ねぇ〜。沙耶〜。怖いんだけど〜」
・・・。
「ねぇ。沙耶ってば・・・」
「そういう態度取るからじゃねぇの?自覚なし??」
「・・・ざけてんじゃねぇよ!!!!!!」
何5人がかり??
「1人じゃなにもできねぇくせに殴ってんじゃねぇよ!!!!!」
この一言で止まったんだ。
「・・・一人ぼっちでかわいそうだねぇ。琴ちゃんかわいそ〜」
「・・・よ・・・・え・・・よ」
「何?聞こえな・・・」
すると沙耶は1人の女の耳をぐいっと引き寄せて耳元で言った。
「かわいそうとか思ったことねぇくせに言ってんじゃねぇよ。クソがよ!!」
「先生に言うから!!」
「先生頼り?なっさけな〜!」
そう言うと5人は逃げていくように去った。
「沙耶!大丈夫?」
「・・・いね」
「ん?」
「琴ちゃんは優しいね。」
「どうして??」
「こんな沙耶でもそばに居てくれるから・・・」
「沙耶は、色んな傷を負ってるのを知ってるからかなぁ?」
瑞希と琴ちゃんと梨奈・・・。
友達はそれだけだった。
後は何1人許したくない。
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