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沙耶の詩。 作者:音姫沙耶

第22回   ☆夢☆

深い眠りにつくと夢を見た。

制服??

制服を着ている。

どこかの中学校の。

沙耶は、誰かと幸せそうに手をつないでいるね。

その隣の男の人は誰だろう??

椎名??

わからない。

顔が見えないんだ。

・・・この夢はとても何故か悲しかった。

沙耶はそんな2人を後ろからつけている。

すると、中学生の沙耶が振り返った。

「あ。昔の沙耶じゃん。・・・ついてきちゃダメ。終わっちゃうよ。」

「終わるの??何が??」

すると隣の男の人が振り返った。

「ついて来たら、友達・好きな人・親・・・色んな人が悲しむんだ」

「・・・沙耶。絶対にダメ。」

そして2人は走っていってしまった。

沙耶はただただ、見つめていた。

と言う所で目が覚めた。

枕はびしょびしょだ。

この時、「ついてきちゃダメ」の意味がわからなかった。


何を意味していたのか。

あの人は誰なのか。

何で泣いたのか。

未来沙耶が出てきたのか・・・。


全てが謎に包まれたまま。

「意味わかんない。」

しぶしぶ学校へ行った。

瑞希と会うはずが見落とした為、麻耶と行くことに。

「沙耶ちゃん。どうしたのぅ?」

「・・・なんでもないよー♪♪♪」

あの夢の出来事が頭から離れない。

「?」

学校へ行くとすでに椎名は来ていた。

椎名机周辺では朱鷺や怜がいた。

「邪魔。」

聞こえなかったのかな?

「邪魔だっていってんだけどー」

・・・。

プチン。

何かが切れた。

「邪魔つってんだよ。」

ランドセルを割り込むかのように机に乱暴に置いた。

「ハァ?何きれてんのー」

「・・・話聞かねぇくせにどのヅラ下げて言ってんだよ。」

鋭い目つきでにらんだ。

それに怯えた男子達。

「イコーゼ。」

何で夏帆とかまで逃げんの?

悪いことした??

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