深い眠りにつくと夢を見た。
制服??
制服を着ている。
どこかの中学校の。
沙耶は、誰かと幸せそうに手をつないでいるね。
その隣の男の人は誰だろう??
椎名??
わからない。
顔が見えないんだ。
・・・この夢はとても何故か悲しかった。
沙耶はそんな2人を後ろからつけている。
すると、中学生の沙耶が振り返った。
「あ。昔の沙耶じゃん。・・・ついてきちゃダメ。終わっちゃうよ。」
「終わるの??何が??」
すると隣の男の人が振り返った。
「ついて来たら、友達・好きな人・親・・・色んな人が悲しむんだ」
「・・・沙耶。絶対にダメ。」
そして2人は走っていってしまった。
沙耶はただただ、見つめていた。
と言う所で目が覚めた。
枕はびしょびしょだ。
この時、「ついてきちゃダメ」の意味がわからなかった。
何を意味していたのか。
あの人は誰なのか。
何で泣いたのか。
未来沙耶が出てきたのか・・・。
全てが謎に包まれたまま。
「意味わかんない。」
しぶしぶ学校へ行った。
瑞希と会うはずが見落とした為、麻耶と行くことに。
「沙耶ちゃん。どうしたのぅ?」
「・・・なんでもないよー♪♪♪」
あの夢の出来事が頭から離れない。
「?」
学校へ行くとすでに椎名は来ていた。
椎名机周辺では朱鷺や怜がいた。
「邪魔。」
聞こえなかったのかな?
「邪魔だっていってんだけどー」
・・・。
プチン。
何かが切れた。
「邪魔つってんだよ。」
ランドセルを割り込むかのように机に乱暴に置いた。
「ハァ?何きれてんのー」
「・・・話聞かねぇくせにどのヅラ下げて言ってんだよ。」
鋭い目つきでにらんだ。
それに怯えた男子達。
「イコーゼ。」
何で夏帆とかまで逃げんの?
悪いことした??
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