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沙耶色。 作者:音姫沙耶

第4回   何で!?
沙耶>「何で・・・・ 何で杏が?」

美香>「沙耶が悪い訳じゃないんだ。きっと。混乱状態なんだよ。」

沙耶>「杏の所に行きたいのに行けないよ・・・美香ァ・・・」

優希は場を考えて立ち去った・・・。

同時に火災警報器が鳴った。

アナウンス>「ただ今、手術室から火事が起こりました」

沙耶>「いやあぁ・・・」

優希>「松田。」

美香>「はい?」

意識がもうろうとしててあまり聞こえなかった。
だけど「先に行け」とだけ聞こえた。


目を覚ませば別の病院。

沙耶>「ねえ。杏は?杏は?」

優希>「生きている。」

ねえ。優希。


何で 笑ってくれないの?

沙耶>「何で笑わないの?」


ガラガラ!!

勢いよくドアが開き2人の男女が出てきた。

麗>「優希様!お怪我はなくて?」

優希>「んだよ。ねえよー」

麗>「麗嬉しいですわ!」

美人だなあ・・・。
麗>「何ですかこの泥だらけの猫は。汚いわ!」

沙耶>「あっ!何で落とそうとするの?」

麗>「麗が気に入らないからですわ!」

沙耶>「だからっておかしいよ!汚いなら綺麗にすればいい話でしょ!」

麗>「むかつきますわ!」

飛鳥>「まあまあそのへんに。な?麗」


麗>「飛鳥がおっしゃるならおやめになるわよ」

あすか? 誰

沙耶>「ぇぇーっと 誰でしょうか。」

飛鳥>「天竜飛鳥。中1」

麗>「西園寺麗ですわ。同じく中1でしてよ」


沙耶>「佐倉沙耶デス。小5の・・・」

麗>「ふうん。ガキですわね。」

ガキ。

そうだよ。ガキ。

なのにむかつく・・・。

麗>「優希さま♪わたくしとデートしましょう?」

優希>「俺沙耶の面倒見るし。」

麗>「そんな子・・・」

優希>「沙耶のこと悪く言わないでくれね?」

何でかばうのさ。

辛くなる。
辛くなる。


お腹いた・・・。

沙耶>「お腹痛い・・・痛い・・・」

看護師>「大丈夫?落ち着いた?」

沙耶>「ハイ。有難うございます。」

ねえ



今は看護師さんしかいない。

看護師>「じゃあね。」

今なら、杏に会えるかもしれない・・・!

ここは2階だし。

神様仏様女神様!杏に会わせてっ!

沙耶>「あ・・・ん?」

杏>「さあや・・・。」

あのね。あのね。

沙耶>「ごめんなさいッ。。。あんな事言って。」

杏>「あたしの方こそごめんね。また友達で居てくれる?」

沙耶>「当たり前だよ!」

杏 大好き。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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