沙耶>「何で・・・・ 何で杏が?」
美香>「沙耶が悪い訳じゃないんだ。きっと。混乱状態なんだよ。」
沙耶>「杏の所に行きたいのに行けないよ・・・美香ァ・・・」
優希は場を考えて立ち去った・・・。
同時に火災警報器が鳴った。
アナウンス>「ただ今、手術室から火事が起こりました」
沙耶>「いやあぁ・・・」
優希>「松田。」
美香>「はい?」
意識がもうろうとしててあまり聞こえなかった。 だけど「先に行け」とだけ聞こえた。
目を覚ませば別の病院。
沙耶>「ねえ。杏は?杏は?」
優希>「生きている。」
ねえ。優希。
何で 笑ってくれないの?
沙耶>「何で笑わないの?」
ガラガラ!!
勢いよくドアが開き2人の男女が出てきた。
麗>「優希様!お怪我はなくて?」
優希>「んだよ。ねえよー」
麗>「麗嬉しいですわ!」
美人だなあ・・・。 麗>「何ですかこの泥だらけの猫は。汚いわ!」
沙耶>「あっ!何で落とそうとするの?」
麗>「麗が気に入らないからですわ!」
沙耶>「だからっておかしいよ!汚いなら綺麗にすればいい話でしょ!」
麗>「むかつきますわ!」
飛鳥>「まあまあそのへんに。な?麗」
麗>「飛鳥がおっしゃるならおやめになるわよ」
あすか? 誰
沙耶>「ぇぇーっと 誰でしょうか。」
飛鳥>「天竜飛鳥。中1」
麗>「西園寺麗ですわ。同じく中1でしてよ」
沙耶>「佐倉沙耶デス。小5の・・・」
麗>「ふうん。ガキですわね。」
ガキ。
そうだよ。ガキ。
なのにむかつく・・・。
麗>「優希さま♪わたくしとデートしましょう?」
優希>「俺沙耶の面倒見るし。」
麗>「そんな子・・・」
優希>「沙耶のこと悪く言わないでくれね?」
何でかばうのさ。
辛くなる。 辛くなる。
お腹いた・・・。
沙耶>「お腹痛い・・・痛い・・・」
看護師>「大丈夫?落ち着いた?」
沙耶>「ハイ。有難うございます。」
ねえ
今は看護師さんしかいない。
看護師>「じゃあね。」
今なら、杏に会えるかもしれない・・・!
ここは2階だし。
神様仏様女神様!杏に会わせてっ!
沙耶>「あ・・・ん?」
杏>「さあや・・・。」
あのね。あのね。
沙耶>「ごめんなさいッ。。。あんな事言って。」
杏>「あたしの方こそごめんね。また友達で居てくれる?」
沙耶>「当たり前だよ!」
杏 大好き。
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