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乙女色 〜心の詩〜 作者:音姫沙耶

第42回   秋の恋色。


気づけば桜の木の葉は赤や黄に色づき、はらはらと散る時期。


この時期が一番嫌い。

朝暖かいから薄着していけば帰るときが絶頂に寒いから。

マフラーを持っていけば邪魔になる。

仕方なく、朝我慢するしかない・・・。


いつもどおり、教室の戸を開けると椎名が居る。

「おはよーvv」

「ほら!椎名!!彼女に返事してやれ!!」

「・・・おはよ」

渋々の返事だけど照れ隠しってわかってるんだ!!

だって・・・。

小5だけどカレカノだしね♪♪

「ちわーっ☆」

夏帆だーっ!!!

「ちわーっ☆」

いつもの挨拶決めポーズをして挨拶♪

生活委員だしね♪♪

「ねぇ!!聞いた!?夕紀様のキャラソン出来るんだって♪♪超楽しみだしぃ!!」

琴ちゃんの話はいつも夕紀様夕紀様だなあぁ。

恋人はいるんだけどね。

「ふうん・・・。別にいらないしなぁ。」

『えぇ!!??夕紀様を聞いてこの反応ぅ!?』

琴音&夏帆&梨奈の言葉。

「え・・・。だって、別に・・・。」

飽きたって訳じゃないけどー・・・。

「そっか!!!椎名がいるもんねぇ〜♪♪♪」

椎名いるじゃん!?

2人とも耳まで真っ赤。

でもね、

『嬉しい』

認めたってことだよね???

それってすごいよね。

だってさ、小学生で付き合ってたら


小学生って・・・

すぐ別れる

バカみたい

遊ばれてるんだよ

とか思う人って多いよ。

だから・・・皆大切なんだぁ・・・。

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