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乙女色 〜心の詩〜 作者:音姫沙耶

第39回   ねぇ。
次の日瑞希と楽しく喋りながら学校へ向かった。

「おはよーっ!!」

琴ちゃんは早いなぁー。

「おはよーう♪♪」


椎名は・・・。

体育館か・・・。

なぁーんだ。

飴あげよーと思ったのに・・・。


ポケットにはコーラ味の飴が2つ。

唯一男子でいるのは椎名と仲がいい朱鷺。

「椎名なら体育館だけど。」

気づいてるっつーの!

「んー。ありがとー♪了解♪♪」

朱鷺は琴ちゃんが好きなんだけどなー。

完璧☆玉砕かな???

かなりもてるんだけど、朱鷺は。


東京生まれだし・・・。

ま。いっか!!早く体育館いこーっっ!!

「琴ちゃん☆体育館行かない?」

「おっけー☆沙耶、MY☆ダーリンいるもん・・・」


ごふっ。

「いいから!!変な口叩かない♪♪」

「ふぁーい。」

麻耶がいる。

「あ。沙耶ちゃんに琴音ちゃん!助けオニだよ」

「ハイタッチ!!沙耶つかまったぁ〜!!」

瑞希だぁ!

椎名を見てるのって何か彼女っぽいし!!!

つーか椎名カッコイイ・・・。

べた惚れってやつ?


「沙耶。逃げれー!」

手を引張った・・・!?

やばい・・・。超嬉しい・・・。


「・・・うん!!」


隣の花梨に相談したりと充実した毎日だった。


ある日の中休み。

いつもどおり椎名と話していると。

「椎名ー!筆箱見せてー☆」
花梨・・・!?

何で?

何で花梨がいるの!?

「・・・沙耶いくぞー」

「えっあ・・・うん」

・・・一瞬花梨の表情が曇った。

取るの?

取られるの?

“昔、椎名好きだったんだよね〜。”

不安な言葉が過ぎった。

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