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乙女色 〜心の詩〜 作者:音姫沙耶

第33回   キス。
その次の日ー・・・。


家のインターホンが鳴った。

「はぁぁ〜い♪♪♪」

浮かれていた。


出てきたのは1人の男。

「お前が俺の話題取り上げた沙耶だな?」

「誰・・・。」

「海だよ。覚えろ。」

流石に男の力には勝てなかった。

キス?

キスされるの!?

「い・・・」

「何だ?え?」

「いやぁぁぁぁあ!!!!!!椎名ぁぁぁ!!!」


今できることは叫ぶ事。

椎名にこの手を振りほどいてもらう事ー・・・。

ドアが荒い音でなり息切れをした椎名が来た。

「し・・・な・・・」

すでに、意識を失いかけていた。

もう覚えてないよ?

でもね、椎名と違うキスの感触は何一つしなかった。

覚えているのは椎名のキスの感触だけだよー・・・。

大好きだよ。

大好きだよ。

「椎名・・・。」

目の前には椎名がいた。

「大丈夫か?学園に戻るぞ?」

この言葉を聞いた時、椎名と言う強い存在がいる。

もう大丈夫・・・。

これが自立なんだ。

自分の心を強くさせるのが自立。

それが

たった一人の“沙耶の自立”



そして2人で戻るんだ。

大好きな学園へ。

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