その次の日ー・・・。
家のインターホンが鳴った。
「はぁぁ〜い♪♪♪」
浮かれていた。
出てきたのは1人の男。
「お前が俺の話題取り上げた沙耶だな?」
「誰・・・。」
「海だよ。覚えろ。」
流石に男の力には勝てなかった。
キス?
キスされるの!?
「い・・・」
「何だ?え?」
「いやぁぁぁぁあ!!!!!!椎名ぁぁぁ!!!」
今できることは叫ぶ事。
椎名にこの手を振りほどいてもらう事ー・・・。
ドアが荒い音でなり息切れをした椎名が来た。
「し・・・な・・・」
すでに、意識を失いかけていた。
もう覚えてないよ?
でもね、椎名と違うキスの感触は何一つしなかった。
覚えているのは椎名のキスの感触だけだよー・・・。
大好きだよ。
大好きだよ。
「椎名・・・。」
目の前には椎名がいた。
「大丈夫か?学園に戻るぞ?」
この言葉を聞いた時、椎名と言う強い存在がいる。
もう大丈夫・・・。
これが自立なんだ。
自分の心を強くさせるのが自立。
それが
たった一人の“沙耶の自立”
そして2人で戻るんだ。
大好きな学園へ。
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