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乙女色 〜心の詩〜 作者:音姫沙耶

第3回   夜中まで。朝まで。ずっと。

琴音>「ひゅー!やりますなァ!さ・あ・や・チャン!!」


全員嘘寝でした。


椎名は顔を真っ赤にして布団にこもった。


あたしは少し顔を赤らめながら笑った。

その日は遅くまで起きてばらばらのところで寝てた。

でもあたしは椎名のそばでずっと寝てたの。


時よりあたしの頭にかかる椎名の吐息がとても優しかった。

“あぁ。あたしは椎名の腕の中にいるんだな”って実感出来た。


朝。

あいにくの雨もよう。

琴音>「うぇー!由真のせいで腰いてえ」

由真>「俺だって腹いてーよ!!」

夏帆>「うちは・・・肩痛い」

夏帆すみっこで寝てたし。

梨奈>「うちは特に。」

怜>「俺も」

悠>「俺もかな」

拓弥>「俺全体的に」


拓弥重症だね。


沙耶>「眠い・・・」

椎名>「腕痛い。」

何せ腕枕を8時間。そりゃ疲れる。

でも・・・幸せな夢見れたもんね!

朝ご飯を食べ中で遊んだ。


沙耶>「琴ちゃんスゲー!流石だねえ」


絵を描いたり・・・トランプしたり・・・。


時間を感じない・・・。



そろそろ帰んなきゃ。

沙耶>「寮に戻る時間もあるし。かえるね・・・」


琴音>「ウチもそろそろかな?」

夏帆>「うちも・・・」

皆誰一人玄関へ踏み込もうとしなかった。


“この時が終わってしまうから・・・”



沙耶>「また・・・遊ぼうね・・・!」

走って玄関に向かった。


皆もついてきた。


皆に一つずつ手紙を渡して、夏帆と琴ちゃんと電車で学校に帰った。


最悪な事態が起ころうなんて考えもしなかった。その時は。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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