琴音>「ひゅー!やりますなァ!さ・あ・や・チャン!!」
全員嘘寝でした。
椎名は顔を真っ赤にして布団にこもった。
あたしは少し顔を赤らめながら笑った。
その日は遅くまで起きてばらばらのところで寝てた。
でもあたしは椎名のそばでずっと寝てたの。
時よりあたしの頭にかかる椎名の吐息がとても優しかった。
“あぁ。あたしは椎名の腕の中にいるんだな”って実感出来た。
朝。
あいにくの雨もよう。
琴音>「うぇー!由真のせいで腰いてえ」
由真>「俺だって腹いてーよ!!」
夏帆>「うちは・・・肩痛い」
夏帆すみっこで寝てたし。
梨奈>「うちは特に。」
怜>「俺も」
悠>「俺もかな」
拓弥>「俺全体的に」
拓弥重症だね。
沙耶>「眠い・・・」
椎名>「腕痛い。」
何せ腕枕を8時間。そりゃ疲れる。
でも・・・幸せな夢見れたもんね!
朝ご飯を食べ中で遊んだ。
沙耶>「琴ちゃんスゲー!流石だねえ」
絵を描いたり・・・トランプしたり・・・。
時間を感じない・・・。
そろそろ帰んなきゃ。
沙耶>「寮に戻る時間もあるし。かえるね・・・」
琴音>「ウチもそろそろかな?」
夏帆>「うちも・・・」
皆誰一人玄関へ踏み込もうとしなかった。
“この時が終わってしまうから・・・”
沙耶>「また・・・遊ぼうね・・・!」
走って玄関に向かった。
皆もついてきた。
皆に一つずつ手紙を渡して、夏帆と琴ちゃんと電車で学校に帰った。
最悪な事態が起ころうなんて考えもしなかった。その時は。
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