琴音>「どどどどどどどどどどどーゆう意味でキスを?」
震える声。
うるさい心臓。
悠>「・・・気分」
心臓の音が冷めた。
気分?
琴音>「サイッテー・・・。そんなキスするならもう近づかないで!」
バン!!!
沙耶>「わぁっ。あれ?琴ちゃん?どーした・・・」
琴音>「沙耶・・・。来てッ」
言われるがままに手をひかれついていく沙耶
向かった先は屋上。
風通しが良く、夜見ればよいながめらしい。
沙耶>「琴ちゃん?どーしたの?」
琴音>「あたしねッ、ずっと、悠、が、好きだっ、た。」
沙耶>「それで?」
長い綺麗な髪は風が吹くたびなびいて、時々シャンプーの残り香がする。
琴音>「キス、さ、れた、のに、気分、でキス、さ、れたみ、たい」
再び声が震える。
沙耶>「・・・そっか。琴ちゃんは、悠からの返事を待っているだけでいいんだよ」
琴音>「ほんと?」
沙耶>「ほんと!」
優しい笑顔
5年生の時の笑顔とは違った。
似たような事があったよね。
“沙耶のバカ!!”
椎名を取られたと思ったとき沙耶はずぅーっとあたしを考えていた。
だから今があるのかもしれないよね。
琴音>「ねぇ。沙耶」
沙耶>「何?」
琴音>「大好きだからね?」
沙耶>「何いきなり〜?」
琴音>「ずぅーっと友達でいてくれる?」
沙耶>「当たり前じゃん♪♪」
指きりげんまんだね!!
|
|