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乙女色 〜乙女はいつだって恋日和〜 作者:音姫沙耶

第9回   前進。
今日も学芸会の為の気球作り。


破れやすい紙の色付けはどうしても上手く出来ない。

何はともあれ私のはピンクと赤の水玉模様で完成。

未来>「瑞希アリガト♪夏帆もアリガト♪」

瑞希>「いいよーw暇だしィ☆+゜」

夏帆>「自習とか面倒だし!!」

転校して1年半でこんな素晴らしい友達が出来て嬉しかった。
椎名はまだ【片思い】なんだけどね・・・。

由真>「未来。」

由真はあの告白以来友達。

未来>「何ィ?」

由真は耳打ちで

【椎名の手伝え】と言った。

由真はそうゆう心使いが優しい人。

未来>「椎名。手伝おうか?」


椎名>「おー。緑の塗ってよ。」

そこは男子とはいえビリビリに破かれていた。

未来>「ぼろぼろwwww」

椎名>「青なんて破れまくりのジーパンみたいなんだぞwほら」

2人だけの会話はとてつもなく輝いていたのかな。

そこにぶりっ子の女王 沙紀が来た。


沙紀>「沙紀手伝おうかァ?」

そこでナイスタイミングに。

先生>「手伝いは1人まで。」

ラッキー!先生有難う。



沙紀は「じゃあねぇ」と言って違う手伝いのいない男子の元へ行った。


未来>「沙紀も大変だねえ。」

椎名>「そうだな。」

2人だけの会話。


そろそろ足が疲れてきた。


どうしよう・・・。

椎名>「俺のイスに座れば?」

未来>「え。でも椎名立つことになるよ?」

椎名>「いいよ。別に。」

初めて好きな人のイスに座った。

まだイスには椎名のぬくもりが残っていた。

気づけばもう3時43分。

未来>「やばっ金管どしよっ。」

夏帆>「だいじょーぶw翠ちゃんに言っとくから!ね!!」

未来>「え。あ。アリガト・・・」
夏帆はきっとあたしの気持ちに気づいていた。



急いで片付けを済ました。

椎名はうちが貸したはさみを使っていた。

未来>「そのはさみ!明日返してね!じゃあねぇ〜☆+゜」

笑顔で教室を去った。

音楽室に行くと夏帆がいた。

夏帆>「早く!今日体育館練習なの!」


あらかじめ私用のトロンボーンと譜面台。それから楽譜。


未来>「ありがと!夏帆だいすちーっ」

夏帆>「走れェ!」


体育館はバレー少年団と半分で使っていた。



椎名もバレーやってるんだよなあ。

なんて思いながら楽器を吹いていた。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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