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乙女色 〜乙女はいつだって恋日和〜 作者:音姫沙耶

第15回   じけん。
休み時間も終わりほんの少し汗をかき、服の首元を持ってぱたぱたしながら教室へ行った



授業はもう最悪な算数。


だるい。

瑞希>「未来。当たってるよ」


ほら、当たってることすら気づかない。


よっこらしょ。と重い腰をあげて黒板に行き問題を解こうとした。

なんとなく授業が耳に入っていた。

がたんっ・・・。


意識がもうろうとした上、机に足を引っ掛けた。

椎名がすぐに駆けつけた。

未来>「えへ。熱みたいらね・・・」


椎名の腕に頭を乗せるもののすぐに落ちて床に響く。


熱はかなりあり早退となった。

家に帰って漫画を読んでいるとふと気が付いた。


椎名またプリント届けてくれるかな・・・。

淡い期待を寄せた。

ぴんぽーん。

未来>「はい。」

ほら、椎名が来てくれた。

椎名>「はい。プリント。風邪直せよ。」

熱のせいか、体が熱くなった。

熱のせい?

違う恋と椎名のせいだよ。

“じゃあね”と言葉を交わし椎名は帰った。

椎名は家逆方向・・・。だけど時々ね
【おばあちゃん家がこっち方面】と言って一緒に帰る。

けほけほとせきをしながらベットに入りまた眠りについた。


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