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乙女色 〜乙女はいつだって恋日和〜 作者:音姫沙耶

第11回   琴ちゃん・・・。

ドキドキの調理実習も終わり風が冷たい10月になろうとしていた。

そういえばママに「鉛筆もらったら返せ」って言われてた・・・。



前椎名に鉛筆もらったんだよなぁ。

【これちょうだい!!】って言ったら【いいよ】って・・・。


今覚えば宝物だね!

鉛筆?
消しゴム?

あげくの果てにねり消しにした。

次の日。

未来>「椎名!ちょっとw」

椎名>「何」

未来>「前鉛筆もらったから・・・。はい!あげる」

椎名>「馬路で!コーラのにおいほしかった!有難う」


喜んでくれてよかった!

琴音>「いいな!コーラ。椎名ちょうだい!」

椎名>「誰がやるかボケ」

琴音>「どーせ未来にもらったんでしょ?」

椎名>「それが?」




琴音>「ずっと椎名が好きだったのに!」




!?




瑞希>「琴ちゃ・・・ん?」

ろうかで話している未来はそんな事知るはずなかった。


急に琴ちゃんが教室から出てきた。


琴ちゃんは涙を流していた。


未来>「琴ちゃん?」

琴音>「最低!」

教室に入ると瑞希が駆け寄ってきた。


瑞希>「大変!琴ちゃんが椎名に告った!」

え!?

椎名>「未来。ちょっと来て」

返事する間もなく私は椎名の方についていった。


ただいま澤田琴音。

ふられて集会室の棚の中。


ガラガラ


誰かが入ってきた!?

未来>「何?椎名」

未来と椎名・・・。

椎名>「好きです。付き合ってください」


目の前で告白を聞いてしまった。



未来・・・。

お願い断って・・・。

未来>「うちも好きだった!!」

未来。。。



ガラッ!!!!!!!!!

まだ諦めない!


未来>「琴ちゃ・・・」


琴音>「アタシも好き!うちと・・・」


椎名>「俺は・・・。俺は未来がすきなんだ・・・。」



琴音>「・・・ッ!未来なんかいなければ良かった!!」





【未来なんて】


そんなコトバを聞きたくなかった。


半分泣きで教室に入ると瑞希と夏帆がいて、

瑞希>「うちらいつだって未来の味方だから!!」


夏帆>「未来は悪くないんだよ。」

未来>「有難う!ずっと友達でいてね。」



椎名>「大丈夫か?」

未来>「うん。琴ちゃんに話しかけてみる」

琴ちゃんは涙を流しながらこちらに来た。


琴音>「未来。絶交ね!」

ぜっこう・・・?


未来>「なんで・・・!何で絶交なの!」


琴音>「ふられた人の痛みなんて未来にはわかんないよ!!」


未来>「あたしだってあるよ!勝手な事言わないで!琴ちゃんのバカ!」


琴ちゃんは椎名とも話さなかった。夏帆とも瑞希とも沙紀ともー・・・。


大親友の梨奈とも話さなくなり孤立した状態だった。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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