ドキドキの調理実習も終わり風が冷たい10月になろうとしていた。
そういえばママに「鉛筆もらったら返せ」って言われてた・・・。
前椎名に鉛筆もらったんだよなぁ。
【これちょうだい!!】って言ったら【いいよ】って・・・。
今覚えば宝物だね!
鉛筆? 消しゴム?
あげくの果てにねり消しにした。
次の日。
未来>「椎名!ちょっとw」
椎名>「何」
未来>「前鉛筆もらったから・・・。はい!あげる」
椎名>「馬路で!コーラのにおいほしかった!有難う」
喜んでくれてよかった!
琴音>「いいな!コーラ。椎名ちょうだい!」
椎名>「誰がやるかボケ」
琴音>「どーせ未来にもらったんでしょ?」
椎名>「それが?」
琴音>「ずっと椎名が好きだったのに!」
!?
瑞希>「琴ちゃ・・・ん?」
ろうかで話している未来はそんな事知るはずなかった。
急に琴ちゃんが教室から出てきた。
琴ちゃんは涙を流していた。
未来>「琴ちゃん?」
琴音>「最低!」
教室に入ると瑞希が駆け寄ってきた。
瑞希>「大変!琴ちゃんが椎名に告った!」
え!?
椎名>「未来。ちょっと来て」
返事する間もなく私は椎名の方についていった。
ただいま澤田琴音。
ふられて集会室の棚の中。
ガラガラ
誰かが入ってきた!?
未来>「何?椎名」
未来と椎名・・・。
椎名>「好きです。付き合ってください」
目の前で告白を聞いてしまった。
未来・・・。
お願い断って・・・。
未来>「うちも好きだった!!」
未来。。。
ガラッ!!!!!!!!!
まだ諦めない!
未来>「琴ちゃ・・・」
琴音>「アタシも好き!うちと・・・」
椎名>「俺は・・・。俺は未来がすきなんだ・・・。」
琴音>「・・・ッ!未来なんかいなければ良かった!!」
【未来なんて】
そんなコトバを聞きたくなかった。
半分泣きで教室に入ると瑞希と夏帆がいて、
瑞希>「うちらいつだって未来の味方だから!!」
夏帆>「未来は悪くないんだよ。」
未来>「有難う!ずっと友達でいてね。」
椎名>「大丈夫か?」
未来>「うん。琴ちゃんに話しかけてみる」
琴ちゃんは涙を流しながらこちらに来た。
琴音>「未来。絶交ね!」
ぜっこう・・・?
未来>「なんで・・・!何で絶交なの!」
琴音>「ふられた人の痛みなんて未来にはわかんないよ!!」
未来>「あたしだってあるよ!勝手な事言わないで!琴ちゃんのバカ!」
琴ちゃんは椎名とも話さなかった。夏帆とも瑞希とも沙紀ともー・・・。
大親友の梨奈とも話さなくなり孤立した状態だった。
|
|