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先生との恋 作者:kei

第4回   4.先生ってどんな人?
4.先生ってどんな人?

先生は、その後、えんえんと私への気持ちを語ってくれたようだ。
私は放心状態になったので、なにを言われたかよく覚えていない。
男子バスケットボール部の人が呼びに来てやっと、出て行ってくれた。

一緒に委員をしている人たちが
「やっと先生は行動に出たのだな」と話し合っている。
「みんなは、知ってたの?速水先生のこと?」
と聞いたら
「知っているも何も、毎週、ミジンコ(私のあだ名)目当てに来てたのは
お前以外全員の図書委員が知ってる」と言われた。

先生なのにそんな行動に出て、みんなにバレているなんて
あの人は、ヘンな人すぎる。
図書室以外では会わないように気をつけなきゃ。

そう思っていたのに、次の日から
先生をよく見かけるようになった。

でも、先生は昨日のように私に話しかけてくることはなかったので
ちょっと拍子抜けした。
そして、先生を観察してみると
かっこいいので、もてるようだ。
廊下を歩いているときにも、色んな子から話しかけられていた。
でも、私と話しているときと違って、クールと言うか冷たい感じがした。

私が速水先生を見つめているのに、友達が気がついて
「とうとう、ミジンコも目覚めたんだね!しかし、初恋が冷血王子とは、報われない…」と言われた。
「冷血王子ってなに?」
「速水先生のことだよ。いい男だけど、誰が話しかけても冷たいんだよ。だから冷血王子。または『はやみん』って呼ばれてるよ」
その後も、みんなは速水先生情報を聞いてもないのに
与えてくれた。

先生は大学院を出て今年教師になった24歳。
身長は183センチ。
誕生日は11月24日。B型。
男子バスケットの部員には笑顔を見せることがあるらしい。

昨日の人は、もしかしたら速水先生の双子の兄弟かも。
いるかどうかはわからないけど
私に話をしていた男の人は
確か「君のことを家に連れて帰って、閉じ込めておきたいくらいカワイイね」
みたいな、怖いことを言ってた気がする。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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