13.ドキドキする相手
ドキドキする人って… 先生のこと?!
「みなちゃん、もしかしてドキドキする相手のこと考えてる?」 私はかぁっと顔が熱くなるのを感じた。
「そんなんじゃありません!先生は何をしでかすか、わからないからドキドキするんです」 「へぇ、俺のこと見てドキドキしてるんだ」 先生は、いつもの冷静な顔はどこへやら、ニヤニヤしてる。
「だから、そうじゃないんです」 私は、ごまかそうとすればするほど、顔が赤くなるのがわかった。
「先生、倫理的に生徒を運命の人だとかいうのは、よくないことです」 私は、落ち着こうと思いながら、以前から感じていたことを言った。
「そうだねー俺も最初はそれで悩んでたんだけど、今はこうしているのが楽しいし、みなちゃんがいいって言うなら卒業してから付き合えばいいんだし」
「付き合うって…」 先生は、本気で私のこと好きなの?? 付き合おうと思ってるんだ。
「先生、私の気持ちはどうなるんですか?」
「んーみなちゃんも、きっと俺の事好きになるよ。運命の人って言うのは一方的に思うんじゃなくて、相手もそう思うと考えてるんだけど」
先生って、楽天家なのかな。 ポジティブなんだろう。
先生は、私の頭をなでながらうれしそうに話している。 恋なのかも、先生を好きかどうかわからないのに このまま流されちゃっていいのかな。
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