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私立能力者探偵レトーリー事務所 作者:六万円

最終回   第1章 消えた月
「フゥー」シャンガーはタバコの煙を吐き出した。目の前に靄がかかり白煙は闇へと消えていく。
夜空を見上げるとそこには輝いてるはずの月が雲に隠れている。
「さーて、どうしたもんかねぇ」シャンは探偵をやっている能力者である。
そんなシャンに依頼が来たのは一週間前の事だ。
依頼主は「エージェン・スコティッシュ」国家直属の能力者集団「NAS」の団長であり
自らも火を操る能力者である。ちなみに俺は気体を操る能力者で「NAS」入りも
たびたび打診されるが俺にその気はまったく無い。
一ヶ月前など軍の最高責任者「ケング・レオン」が直々に来たときはマジでビビッた。
ケングさんも能力者らしく金属を操れる。実際に目の前で鉄球を剣にした時は
こりゃスゲーと感心した。でも入る気はまったく無い。別に入ってもイイと思ったが
エージェンが気に入らない。「あんなやつの部下になりたくない」これが理由だ。
そしてそのエージェンからの依頼というのは軍人カーネル・ケビンの行動を探って
ほしいという事だった。このごろカーネルは軍部で不自然な行動を繰り返してるそうだ。しかし100メートルほど先を歩くカーネルはべつに不自然なところはない。
「あっ!」カーネルはこちらに気づいたようだ。いそいで、あとを追い、角を曲がるとカーネルの姿は消えていた。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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