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the way 作者:花火かよこ

最終回   the way

あたしは道を歩きたくない

ここまで歩いてきた所為で

足が痛くてもう動けない






このまま月へ運んで

もうここには居たくない

三日月の寝台へ案内して

もう疲れてクタクタだから






あたしは色んな別れ道の狭間で

腰をおろして体育座りして

それを眺めている

どの道に行こうかなんて考えられるほど

あたしはまだ落ち着いてない








それであたしは

誰かが迎えに来るのを待っているわけでもない

朝は太陽に見守られ

夜は暗闇の中で白い外灯の光に照らされながら

大丈夫になるのを待っているんだ








もう頭がスッキリして

足も治ったところで

やっと疑問に思う

自分は何処へ行こうとしていたのか










でもせっかくここまで来たんなら

歩いてきた道は戻らない

だからあたしは何も考えずに

歩こうって思ったらその時は

まっすぐな道を、ただひたすら歩くだろう

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Novel Editor by BS CGI Rental
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