あたしは道を歩きたくない
ここまで歩いてきた所為で
足が痛くてもう動けない
このまま月へ運んで
もうここには居たくない
三日月の寝台へ案内して
もう疲れてクタクタだから
あたしは色んな別れ道の狭間で
腰をおろして体育座りして
それを眺めている
どの道に行こうかなんて考えられるほど
あたしはまだ落ち着いてない
それであたしは
誰かが迎えに来るのを待っているわけでもない
朝は太陽に見守られ
夜は暗闇の中で白い外灯の光に照らされながら
大丈夫になるのを待っているんだ
もう頭がスッキリして
足も治ったところで
やっと疑問に思う
自分は何処へ行こうとしていたのか
でもせっかくここまで来たんなら
歩いてきた道は戻らない
だからあたしは何も考えずに
歩こうって思ったらその時は
まっすぐな道を、ただひたすら歩くだろう
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