次の日になった…私は仕方なくタカシ君の車で帰宅する。その間はまったく会話もなく沈黙だった。さすがにあの山道を歩いて帰るわけにはいかなかった。 アパートに戻ると、浩太郎がたまたま帰っていた。“お帰り”と笑顔で言う彼が、とても憎らしく思えた。 私がその場で泣き崩れると、浩太郎が慌てて駆け寄って来た。 「なにかあったの? スカートに血がついてるけど…」 「何かあったじゃないよ! 馬鹿!」 私が携帯をその場に投げると、浩太郎がそれを受け取る。 「どっかいって! 真帆のとこに行って!」 私は最低な人間だ。浩太郎が心配してるっていうのに、なぜか素直になれない。 「何言ってるんだよ。今日は未来の誕生日だろ? そのために真帆に嘘までついてきたのに」 「なんでそこまでするのよ」 「友達だからに決まってるだろ?」 そう言うと、私は彼の暖かい懐で大泣きをした…。 彼はいつでも側に居てくれる。私をいつも励ましてくれる。 ありがとうの言葉では表せれない位。 あなたが大好き。大好きだから、いつまでも友達でいて欲しい。
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