秋になり、落ち葉が落ちると同時に、私の恋も闇に落ちていく。人間の本性なんて突然現れてしまう…。 タカシ君の本性がわかったのは、十一月二十日の私の誕生日の前 日だった。 タカシ君が自分の車を買ったと言ったので、私はそれに乗らせてもらうことになったのだ。生理でお腹が痛かったため、あまり乗り気じゃなかったが、そんな事でタカシ君とのデートを台無しにしたくなかった。 「ねね。ここって違う道じゃない?」 山にドライブに行くって出たものの、道に迷ってしまった私達。 ちゃんと地図を見ていたはずなのだが、大雨で視野が悪くなってしまい、こんな事に…。運転していたタカシ君は無論の事、私も生理だったため、かなりイライラが来ていた。 「タカシ君。もう一度ここの道引き返して」 私が地図見ながら言うと、タカシ君は車を止め、地図を奪い取る。 「こんなのあてになんねーよ! だいたいお前がこっちでいいって言ったんだろ?」 私はその発言を聞き、頭に血が昇る。今までタカシ君の優柔不断な所に我慢してきた私は、ついにキレてしまった。 「何それ? 人のせいにする気? 今まで我慢してたけどね。あんたは優柔不断すぎるのよ! もうちょっとはっきりしてよ!」 「うるせーよ!」 そう言うと、タカシ君は私のシートを倒し、押さえつける。 手に痣が出来るほどの強い力で押さえつけられ、女の私じゃ何もできない。 「放して!」 無理矢理のキス。無理矢理スカートを脱がされ、無理矢理犯される。 閃光が走り、窓に映るタカシ君のシルエットが悪魔のように見えた。 助けて…。浩太郎。
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