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ココロのカケラ 作者:桜田霞

第6回   6


男なんだからと思って、キミの側では、いつも強がっていた。

男なのに、それで呆れられるのがとても怖かった。

だけど、今なら素のぼくをキミに見せれるような、

そんな気がした。

キミの隣にいるのはずっとボクだって決めていた。

昔からずっと決めていた。

急に隣がぽっかり空いてしまって、ボクの心に大きな風穴があいた。

キミが死んだからって悲しくない。

ボクは強い子だから…そう思っていたい。

じゃなきゃ悲しいから…。



友達

絶対あたしはあなたを裏切らない。

あなたも絶対あたしを裏切らないで。

いつもあなたのこと思ってる。

そう誰よりも…。

言葉を交わさなくても、いっしょにいるだけで分かり合える。

あたしが悲しんでる時は、

どうしたの?って聞いてくれて、

あなたが元気がない時は、ちゃんとあたしが聞いてあげるから。

悲しい時も苦しいときも楽しいときも、

一緒に笑ってくれて、感情をともにしてくれたね。

最高の友達。



一人ぼっち

これ以上あたしの中に入ってこないで。

一人にしておいて、お願い。

ココロが痛くなるから…。

雪はとても優しい。

あたしにあった醜い心を綺麗に洗い流してくれる。

誰にも愛されないあたしを優しく包むこむ。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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