リニアから降りて、大腸をひたすら歩くことにした。 ヴォルトは面倒くさそうにしているが、そんなこと気にしてる場合じゃない。 僕「レオ・・・レオ・・・居ないな・・・」 レオが居る以前に人が居ない。 これでは話にならない。 ただ呆然と(ぼうぜん)歩いているだけの、鋼にヴォルトが問いかけた。 ヴォルト「あのセヴルスって奴・・・信頼できるのか?」 鋼はうなずいてこう言った。 鋼「セヴルスは悲しい過去があるんだょ・・・」 ヴォルト「は?なんだそれ?」 鋼「あのねぇ・・セヴルスは、養子(ようし)なんだょ・・・ 僕&ヴォルト「ぇ!?馬路で?」 鋼「セヴルスの一族はとても貧乏でね・・教育代払う金さえなかったんだ・・・」 ヴォルト「・・・」 鋼「セヴルスは、引き取った人を本当のお母さんとずーっと信じてたらしい」 ヴォルト「あのさぁ話し戻るけどさ、それとこれと何の関係があるんだよ」 鋼「え・・・」 僕「ちょwww無関係ジャンwww」 ヴォルト「だな」 全く、こんな悲しい話されたら、馬鹿馬鹿しくなってきた。 鋼「まぁ・・・レオが居なくても、大腸なんだから一本線じゃないかw」 そういう問題なのかあまりわからないが。 まぁ鋼の言うとおりに進んでいった。 すると・・・目の前に誰か居た。 俺「ったく・・ここどこだよ・・・」 僕「・・・?」 ヴォルト「あのぅ・・・誰ですか?」 俺「貴様こそ誰ですか??」 奇想天外な言葉が返ってきた。 ヴォルト「ぁっあっヴォルトだっつーの」 僕「鳥の唐揚げっす」 鋼「鋼です」 俺「ぁぁ俺は俺だ」
何これ・・・・・・・・・・・シャレのつもり!? シャレだったらかなり寒い。 俺「まぁフルで言うと、俺よ輝けだな」 僕(あぁなるほどね・・・「俺」は名前なのねw」 僕「あのぅ・・・レオって人、会いませんでしたか?」 俺「しるか、んなこと」 ヴォルト「お前!!さっきから生意気だぞ」 僕(ヴォルトが言える立場じゃないと思います) 言ったら、殺されると思ったので心の中で終了させた。 しかし、俺さんは、大腸の先のことを教えてくれた。 俺「大腸の先にあるのは、肛門だ。この世界の出口だ。 肛門はある特定の方法でしか、門は開かないらしい」 僕(ったく・・・何処に(どこ)そんな良い機能がある。) 俺さんとお別れをして、先に進んでみたが、レオは結局居なかった。 翠「おぉおwwwヴォルトに鳥に鋼ジャンwwwオヒサー@(o・ェ・)@ノヽ@(・ェ・o)@オヒサー」 僕「ぁぁテンション高い翠劉ね。」 翠「ぁーそうそう、皆聞いたか?蓮織が何者かによって殺されたらしいぜ」 ヴォルト「ぇ!!なんだって!」 でも、2日前のことだから、もう遺体も燃やされてるけどな。 鋼「んじゃ。祈っとくか」 皆、5分程度、手を拝み、沈黙した。 僕は、もうすぐ、この旅が終わるのだ。楽しいこと、悲しいこと、たくさんあったけど、これで全てが終わるのだ。 そして、鋼は、小腸への帰り道がわからないらしく、翠と一緒に帰っていった。 僕「さぁ・・・ヴォルト・・・ついに終わりだ」 ヴォルト「だな」 そして、2人は、大腸の中の遥か先に(はるかさき)見える光へ走っていった。
次回、最終回
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