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ダブルビジョン 作者:ジュリ

第4回   4
********七緒サイド******


晴と一緒にこの道を帰るのは今日で最後。
そのことも凄く寂しいけど、何より晴に彼女がいたことがショックだった。
今まで隠してたの?

「ねぇ晴。彼女・・・・・」
「七緒。七緒も彼女作れよ。七緒だったらすぐできるだろ。」
「・・・・・できないよ。」

ていうか、いらないよ。彼女なんて。

僕は晴がいればそれでいいんだもん。


「七緒?」
「寒くなっちゃうね、僕の隣。」
「・・・なんでそういうこと言うんだよ。」
「だって・・・・・。」
「いつまでも俺に甘えてんなよ。兄貴だろ。兄貴らしくしっかりしてくれよ・・・・。」
「・・・ハルぅ・・・・・」
「そうやってすぐ泣く・・・。」

呆れたように言いながら指で涙を拭ってくれる。

僕の指とは全然違う、ゴツくて男らしい指。

「あ、そうだ。今日のラッキーアイテムって肉まんだったよな。買って帰ろうか。」
「・・・・・うん。」
「七緒の好きなポテトも買おうな?」
「うん。」

まるであやされてる子供だ、僕。

自分でも情けなくなってくる。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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