********晴サイド********
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『To:ハル 件名:Re 本文:帰る。どこいるの?』
『俺の教室』という返信をしてから30秒。 パタパタという足音が近づいてきた。 そして教室のドアが開いた。
「ごめん。」 「生徒会だった?」 「ううん。でもちょっと生徒会室に寄ってた。」 「そ。じゃ帰ろっか。」 「晴。今朝、彼女と帰りたいって言ってたからもう先に帰ってると思ってた。」 「・・・・・今日で最後かな、七緒と帰るの。」 「・・・・・。」
七緒は可愛い。 友達や先生からも言われる。 「七緒が良いトコ全部持って出たんだな。」とか 「晴と七緒が双子だなんて信じられない。本当に血が繋がってるのか。」って。
小学校の時も中学校の時も同じ事を言われてきた。 今はもう慣れてしまったけど、小学校の時は子供心に酷く傷ついた。 本当に血が繋がっていないんじゃないかって何度も思った。 けど真実を知るのが怖くて親にも聞けなかった。
真実は本当に二卵性双生児だったのだけれど。
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