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ダブルビジョン 作者:ジュリ

第2回   2
*****七緒サイド*********


「春日くん。」
「三嶋先輩・・・。こんにちは。」
「落ち込んでるね。どうした?」
「なんでもないです。」
「悩みなら聞くよ?」
「なんでもないです。」

生徒会の中でも色々と僕に声を掛けてくれる三嶋先輩。

今日は正直・・・・・ウザイ。

「今度の文化祭ね、フィーリングカップル5対5をやろうかと思ってさ。」
「いいんじゃないですかぁ。」
「いやいや、突っ込んでよ。ウチ男子校じゃない。」
「いいんじゃないですかぁ。」
「・・・重症だね。晴くんに迎えに来てもらうおうか?」
「・・・・・来ませんよ。あいつ・・・。」
「ああ、晴くんとケンカしてるから元気ないんだ?」
「ちがいますよ。そんなんじゃないです。」
「七緒くんほど素直なコも珍しいよねぇ。」
「だから違いますってば!」

♪〜〜〜〜

「あ。」

『To:七緒
 件名:(無題)
 本文:今日生徒会だっけ?遅くなるなら先帰るけど?』

晴からのメールだった。
先帰るって・・・待ってたってこと?
彼女と帰りたいつったの晴じゃん?

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Novel Editor by BS CGI Rental
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