ずっと以前に信州の安曇野へ行ってきました。 「とんぼ玉美術館」という「ところがあるのですが、 そこで思いつきました。
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第51話 黄色いサンタクロースとトンボのガラス工場
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黄色い帽子、黄色いマント、黄色いズボン、黄色いブーツ、 これはサンタクロースの見習いの黄色いサンタクロースの姿 です。まだトナカイのソリには乗せてもらえないので黄色い 自転車に乗っています。世界中に黄色いサンタクロースは、 195人います。12月のクリスマスだけでなく1年中働い ています。つまり本物のサンタクロースになるために『よい こと』をするのが、黄色いサンタクロースのお仕事です。 たとえば誰かが贈り物をもらったときに「ありがとう」と いう感謝の言葉と気持ちが自然とわいてくるように・・。 または誰かにめいわくをかけたときに「ごめんなさい」と すなおに言えるように・・。みんなが、やさしくてあたたか い心をなくさないように・・。 そのために『よいこと』をします。
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あるところに、トンボのガラス工場がありました。たくさ んのトンボが、ガラスのおさらやコップ、びんなどを作って いました。工場のなかは、とてもあつくて、むんむんしてい ました。
子どものトンボは、ガラス工場で、はたらきたいと思って いました。 「おかあさん、ぼくも、ガラスで何かつくりたい」 でも、おかあさんのトンボは、なかなかゆるしませんでし た。 「あそびじゃないのよ。まだ、あなたは、はやいわ」 それをきいていた、おとうさんのトンボが、いいました。 「よし、いちど、ためしてみよう。工場のなかは、とてもき けんだから、よく注意するんだよ」 「はい。わかりました」 子どものトンボは目をきらきらとかがやかせてこたえました。
さっそく子どものトンボは、ガラス工場ではたらきはじめ ました。とけたガラスをふいて、かたちをつくります。 でも、子どものトンボは、ふく力がよわかったので、なか なかできませんでした。すぐに、ガラスが、かたまってしま いました。まるくかたまったガラスが、いくつもできました。 それを見て、おとうさんのトンボがいいました。 「ほら、ぜんぜんできないだろう。これで、わかっただろう。 まだ、おまえが、はたらくのは、はやいよ」 おかあさんのトンボもいいました。 「さあ、そのまるくなったガラスをすてておいで」 子どものトンボは、まるくなったガラスをあつめて、工場 のそとへでました。 「これをどこへすてにいこうかな」
そのとき、黄色い自転車に乗った黄色いサンタクロースが、 とおりかかりました。 「子どものトンボくん、どうしたんだい」 「ぼくが、つくったガラスは、こんなになったんだ。だから、 これをすてにいくところ。黄色いサンタクロースさん、どこ かしらない」 「どれどれ、みせてごらん」 ひとつのガラスだまをとりあげると、それにおひさまがあた って、ぴかりとかがやきました。 「なんて、きれいなんだろう」 「ほんとだ」 子どものトンボも、うっとりしていました。 「そうだ、これをもっていくところがわかった」 そういうと、黄色いサンタクロースは、ガラスだまをぜん ぶ黄色い自転車のにだいにのせました。 「さあ、しゅっぱつ!」 黄色いサンタクロースは、げんきよく黄色い自転車をこぎ だしました。子どもトンボは、ふしぎそうな顔をしてあとを ついていきました。
黄色いサンタクロースと子どものトンボが、やってきたの は、町の市場でした。たくさんのひとが、いろんなものをう っていました。 「ここで、そのガラスのたまをうってみよう」 「ええ、こんなガラスがうれるの」 黄色いサンタクロースは、市場のかたすみにガラスだまを ならべました。 「さあ、きれいなガラスのたまだよ。ほら、おひさまのひか りにあてると、こんなに、きれいだよ」 市場のみんなは、ガラスだまのかがやきに、びっくりして いました。そして、黄色いサンタクロースと子どものトンボ のところへ、みんながあつまってきました。 「わたしにガラスのたまをください」 「ぼくも、ガラスだま、かうよ」 「ぼくも」 「わたしも」 どんどんガラスだまは、うれました。 そこへ、おとうさんとおかあさんのトンボが、やってきま した。 「あの子のつくったガラスが、うれているよ」 「あらまあ」 ちょうど、子どもトンボが、さいごのいっこをてわたすと ころでした。それをかったひとが、ききました。 「ところで、このガラスだまは、なんという名前ですか」 黄色いサンタクロースが、こたえました。 「トンボの子どもが、つくったものだから、トンボだまとい います」 「トンボだま、いい名前ですね」
それから、トンボのガラス工場では、トンボだまをつくる ようになりました。子どものトンボも、トンボだまをつくる のをゆるされました。 おしまい
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