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Who is she 作者:InVillage

第8回   3日目 B
―――ベッドの上で僕は頭を働かせる

彼女は嘘をついていた。残念だがこれはほぼ確実だ。

我が家の人間全員がとぼけている可能性というのも完全に否定できるわけではないが、おそらくないだろう。

なぜ彼女は嘘をついているのか…

何が目的なのか…

泥棒?そんなわけはない…現に何もとられてはいない…

いや、理由はどうにでも考えられるのだ。

問題は彼女はどうやって部屋へ入ってきたのか…謎だ。

彼女は僕の部屋にいた。これも僕が確認している。しかし、お手伝いさんが見ていないわけがないし、この間大竹のオバサンが急に部屋に入ってきた時に彼女は突然いなくなった。それが1番不可解だ。

わからない…

いや、わからないと言うよりは何かが「考えなくてはいいんだ」と言って僕の思考を中止させているような感じだ。

実際に僕はこれ以上考えてはいけないと思った。知らない方が幸せなんだと言い聞かせて布団に潜った。

そうだ。彼女が僕に害をもたらすような事はない

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Novel Editor by BS CGI Rental
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