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Good Morning! 〜成歩堂法律事務所の朝 作者:エータロー

最終回   Good Morning! 〜上級検事執務室の朝
       某月 某日 午前 6時16分 御剣 怜侍の寝室
―――私は現在ある事件を担当している。
   ―――カンペキな証拠・証言ばかりなので 
      余裕を持って、寝坊をしている私。
      ―――いつもはもっと早いが、今日は睡眠をたくさんとった。
         ―――さて、そろそろ起きるか!
 「レイジぼっちゃま‥‥お朝食の準備が整いました。」
 「ワンワン!」
  
 小さい頃からの付き合いのばあやと犬のペスだ。
 いつでも私のことを気遣ってくれる、大事な家族。
 
 私はさっさと食事をすませ、事件データに目を通した。
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件名:FO7号事件・事件データ
事件内容:盗難事件
被告人:可成 須腰・かなりすごし(35)
被害者:山田 只恵・やまだただえ(24)
被害者の訴え:カバンを盗まれた。
       被告に慰謝料&罪の償いを請求する。
弁護人:成歩堂龍一・なるほどうりゅういち(26)
検察官:御剣 怜侍・みつるぎれいじ(26)
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 成歩堂‥‥か。
 
 「これはアキラカにムジュンしています!」「正当な弁護‥‥それってなんなんだ!?」
 
 ‥‥法廷で初めて戦ってから3年経つ。
 成歩堂は私にとって、特別な存在だ。
 なぜか最近、アイツのことしか考えていない。
 
 トノサマンやヒメサマンのビデオを鑑賞していても
 心の中ではアイツしか‥‥見えていない。
 ‥‥なぜだ、なぜなんだ!ふ、不覚!
 検事という立場上!弁護士のことを考えるなんて!
 だが会いたい。‥‥明日会えるのに、今すぐ会いたい。
 
 恋とかそんなんじゃない。これは友情だ。
  
 だれかにゴカイされたとしてもずっといつまでも友人(ライバル)でいたい。
  
 成歩堂と連絡を取ってみるか?
  
 090‥‥‥‥‥‥ 受話器に耳を傾けるだけで心は踊る。
 「こちら、御剣‥‥な、成歩堂か?」「‥‥‥‥‥‥‥‥」返答はない。
 (なんだ、まだ寝ているのか。そりゃそうだ、アイツはけっこう寝ぼすけだ。
  とりあえず、私の執務室へ戻るか。)
  
      同日 午前 9時44分 検事局・上級検事執務室
 「‥‥えーと、被害者の証言をパソコンにまとめるか。」
  カチカチャカチャ‥‥‥‥。
 (‥‥‥‥集中できない、やろうとしていることができない!)
 やはり、成歩堂の事務所へいこう!‥‥今すぐ。
 そうすれば、おちつくハズだから‥‥。
    
       同日 午前10時27分 成歩堂法律事務所
 『ピンポーン』
 
 「あ、はい!」(よし!アイツの声だ。)
 「フッ、調子はどうだ?成歩堂。」
 ‥‥成歩堂は予想外のことに目を丸くして、かたまっている。
 するとだんだん、目が輝いて来た。
 
 思わず彼は私の肩に手をやっていた。
 
 「御剣、げ、元気?なんか、胸騒ぎがして、オマエのこと気になってたんだ。」
 「あいかわらずだな、成歩堂。私が人に迷惑をかけるなんてあるハズがなかろう。」
 
 ‥‥私のことを心配していてくれたのか。
 純粋に嬉しい。‥‥コイツの目を見れれば、なんだってラクになる。
  
 恋とかそんなんじゃない。これは友情であり‥‥そして、信頼だ。
  
 たとえだれにゴカイされても成歩堂とはずっと永遠の友情であっていたい。
 
 「成歩堂、今回の昼食はいっしょにどうだ?‥‥いい店があるんだ。」
 「う、うん!ぼくもいろいろ話したいことがあるんだ。」
 「えー!あたしたちもつれていってよ!」
 「だめですよ!わたくしたちをおいていっては!」
 
 次の日‥‥法廷は終わった。
 私はまた彼に“逆転”され‥‥敗北した。
 真犯人が見つけられたおかげで被害者側の女性は、なんとか納得していた。 
 
 ‥‥そしてまた次の日、成歩堂のことを思い出す。
 「成歩堂、Good Morning!」
 
                          ‥‥END‥‥
 
 P.S.なんだよコレ!少女向け小説じゃないか!と思われても黙っててください。
   自分でも後悔しています。最初は普通のギャグ小説にしようと思っていたのに。
   まあ次回はもっとギャグ満載で行きたいと思います。
   いやー、でも、これ、恋愛ネタって普通に勘違いされますよね。
   ですから、二回も恋なんかじゃないって入れてるんですよ。
   まだまだ初心者ッス! ‥‥御剣編はちょっぴりストーリーを変えました。
   ばあやとペスでピン!ときたひとは挙手!

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Novel Editor by BS CGI Rental
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