某月 某日 午前10時 3分 成歩堂法律事務所
―――ぼくは現在ある事件を担当している。 ―――その裁判の事件データ確認のために、 仮眠室にパソコンと食事を持ち込む毎日。 ―――明日は法廷だが、今日はちょっぴりだるくて眠い。 ―――ううう‥‥なんか叫んでるよ、耳元で。 「もうッ!起きてよなるほどくん、朝ごはん買って来たよ!」 「だめですよ!うとうとしていては!」 助手の真宵ちゃんと春美ちゃんだ。 毎朝、食事を持って来てくれる。 ぼくはさっさと食事をすませパソコンに向かう。
_______________________________________ 件名:FO7号事件・事件データ 事件内容:盗難事件 被告人:可成 須腰・かなりすごし(35) 被害者:山田 只恵・やまだただえ(24) 被害者の訴え:カバンを盗まれた。 被告に慰謝料&罪の償いを請求する。 弁護人:成歩堂龍一・なるほどうりゅういち(26) 検察官:御剣 怜侍・みつるぎれいじ(26) _______________________________________ 御剣‥‥か。 「私の進むべき道は、私が決める。」「ケッサクだな、キミは‥‥成歩堂 龍一。」 ‥‥法廷で初めて戦ってから3年経つ。 御剣はぼくにとって、かけがえのない友人だ。 なぜか最近‥‥毎朝アイツのことが気になる。 毎朝、真宵ちゃんたちに「おはよう!」といっていても‥‥ 心の中ではアイツしか‥‥見えていない。
‥‥どういうことなんだろう。 もしかして、御剣に何かあってその胸騒ぎなんだろうか? 御剣に会いたいな。‥‥明日会えるのに、今すぐ会いたい。 恋とかそんなんじゃない。これは友情だ。 たとえだれにゴカイされても御剣とはずっと永遠の友人であっていたい。 御剣‥‥いるかな? 090‥‥‥‥‥‥ 受話器に耳を傾けるだけで心は踊る。
『こちら、御剣‥‥』「あ、ぼ、ぼくだよ!げ、元気?」 『ただいま私は外出中だ。用があるものは発信音の後にメッセージを‥‥』 (なんだ、外出中か。そりゃそうだ、明日は裁判当日なんだからな でも‥‥どこに行っているのか気になるな。) 『ピンポーン』 「あ、はい!」(だれだろう?) 「フッ、調子はどうだ?成歩堂。」 ‥‥思いもしなかった。彼は裁判前日だというのに、 ぼくのところへきてくれたんだ。 思わず御剣の肩に手をやってしまう。 「御剣、げ、元気?なんか、胸騒ぎがして、オマエのこと気になってたんだ。」 「あいかわらずだな、成歩堂。私が人に迷惑をかけるなんてあるハズがなかろう。」 ‥‥やっぱりキザだ、コイツ(汗)。 でも嬉しい。‥‥コイツの目を見れれば、なんだってラクになる。 恋とかそんなんじゃない。これは友情であり‥‥そして、信頼だ。 たとえだれにゴカイされても御剣とはずっと永遠の友情であっていたい。 「成歩堂、今回の昼食はいっしょにどうだ?‥‥いい店があるんだ。」 「う、うん!ぼくもいろいろ話したいことがあるんだ。」 「えー!あたしたちもつれていってよ!」 「だめですよ!わたくしたちをおいていっては!」 次の日‥‥法廷は終わった。 御剣は白目をむいてクチビルぶるぶるふるわせて、法廷を後にした。 ‥‥そしてまた次の日、御剣のことを思い出す。
「御剣、Good Morning!」 ‥‥END‥‥ P.S.なんだよコレ!少女向け小説じゃないか!と思われても黙っててください。 自分でも後悔しています。最初は普通のギャグ小説にしようと思っていたのに。 まあ次回はもっとギャグ満載で行きたいと思います。 いやー、でも、これ、恋愛ネタって普通に勘違いされますよね。 ですから、二回も恋なんかじゃないって入れてるんですよ。 まだまだ初心者ッス!
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