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カノンとハル 作者:小川吾鳥

第3回   Act3

「そう言えばあんたの名前・・・何?」
「さぁ、わかんねーよ」

小6の身体に落ち着いた2人は低い3段階段に引き続き腰掛け話していた

「お前こそ何て名前だよ」
「え?わかんない」
「あ、じゃー面倒臭いから名付けていいか?」
「いい訳無いでしょ、ばーか」
「ばか言うな。」
「自分で勝手に名乗るわよ」
「何て?」
「・・・」
「思い付かないんじゃん」
「今考えるの!」
「俺も考えるかー」

地面や足元を唸りながら辿る2人
ジリジリと焦り出した頃ようやく手元にある荷物に目が行った

「「あ」」
「・・・何」
「・・・別に」
「・・・」
「思い付いたか?」
「うん。『カノン』可愛いでしょ」
「手持ち鞄のロゴじゃん」
「いーの!あんたは?」
「ハル」
「持ってる紙貸して。・・・『スプリングセミナーのお知らせ』・・・安直」
「いいだろ。そのままじゃないんだから」
「そのままならもっとバカにしてたよ」
「あっそ」


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Novel Editor by BS CGI Rental
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