「そう言えばあんたの名前・・・何?」 「さぁ、わかんねーよ」
小6の身体に落ち着いた2人は低い3段階段に引き続き腰掛け話していた
「お前こそ何て名前だよ」 「え?わかんない」 「あ、じゃー面倒臭いから名付けていいか?」 「いい訳無いでしょ、ばーか」 「ばか言うな。」 「自分で勝手に名乗るわよ」 「何て?」 「・・・」 「思い付かないんじゃん」 「今考えるの!」 「俺も考えるかー」
地面や足元を唸りながら辿る2人 ジリジリと焦り出した頃ようやく手元にある荷物に目が行った
「「あ」」 「・・・何」 「・・・別に」 「・・・」 「思い付いたか?」 「うん。『カノン』可愛いでしょ」 「手持ち鞄のロゴじゃん」 「いーの!あんたは?」 「ハル」 「持ってる紙貸して。・・・『スプリングセミナーのお知らせ』・・・安直」 「いいだろ。そのままじゃないんだから」 「そのままならもっとバカにしてたよ」 「あっそ」
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