旅立ち
「カ…カケル…」
「あんたか…なんのようだ?」
「更なる力がほしいか…?」
「はぁ…」
「私の所に来い!!そしたら力の使い方を教えてやる…こないだのような雑魚にはまけ ない」
「いらない…俺はこんな力…いらない…」
「そうか…なら、メモを置いておく…きが向いたらこい」
「そんなもんいらね〜よ!!」
俺は大声をだす
「どうしたの!?カケル?いきなり大声だして!?」
夢か…
「ごめん…母さん気にしないで」
「ほんとに…もう、朝っぱらから」
ぶつぶつ言いながら母が階段を下りていく
「昨日、あんなことがあったせいか…」
ふと、机の上を見る…
そこにはみたことないメモが一つ
そこには住所が書いてあった
「現実か…」
俺はメモを取った…
すると下からもう一枚メモがおいてあった
メモには
昨日は世話になったな 話がしたい!!
○ ○公園で待つ!!
あんたの大事な彼女は預かっている。 嘘だと思うならこの、紙に残ってる映像をみな!!
じゃあ、十二時にまっている
「昨日のあいつらか…彼女ってだれだ!?」
俺は映像をよみとる
「これは…シキ!!?」
くそ…
時計を見る
あと、一時間か…
公園までは三十分
俺は急いで用意し…
公園に行く
「ハァ…ハァ…シキーーー!!」
「お望みのものならここにいるぜ」
木陰から男が姿を現す
「カケルーー!!ごめんなさい…私のせいで…」
「さて、本題だ…俺の目的は一つ…お前の力だ!!仲間になれ!!」
「断る!!お前らの仲間になんか誰がなるか!!」
男がシキにナイフをあて言う
「こいつがどうなってもいいのか?」
「くそ!!わか…った」
「だめ!!カケル」
「まあ、まずこの間の仕返しはさせてもらう!!」
男が俺のみぞおちにけりを入れてくる
「う…」
俺は倒れる
「ふん…ざま〜みろ」
そういって男が俺の体をぼこぼこに蹴る
「シ…シキをはなせ…」
「そうだったな…ほらよ!!」
男はそういってシキを車に待機していた男にわたす
「どういうことだ!?」
「だれも、かえすとはいってないぜ」
くそ!!はめられた
「お前はもう少しおねんねしな!!」
「カケル!!!」
「いた!!このアマ!!」
男がシキをなぐる
「いた…」
シキ!!
心の中で俺は叫ぶ
「プツン」
頭の中で何かが切れる
その瞬間意識がなくなる
「やめろーーやめてくれ…」
なんだ?うるさいな
せっかく寝ているのに…
なんだ?こいつらみんな倒れてる…
湖に移った自分の姿をみる…色なき瞳…
これが俺?
俺は手をみる
そこには
男たちの鮮血…
そして俺の周りのには蒸気みたいなものが…
ああ、またなんか意識が…
「か…ける…」
なんだ?声が
「カ…カケル!!カケル!!」
「し…シキ?」
「よかった…!!」
シキが涙を流しながら倒れている俺を抱き寄せる
「ごめんなさい…私のせいで…」
「大丈…夫…だ…」
俺はまた深い眠りにつく
「カケル!!?」
「寝かしといてやりなさい…力をつかい過ぎて眠っているだけだよ」
「はい…」
「ここは…」
いつもの湖…
「あぶなかったね…私が行かなければ君は死んでいた…」
「あんたがたすけてくれたのか?」
「私は君の精神力をもどしただけだ…敵はほとんど君が倒した」
「シキは?」
「大丈夫だ…軽い打ち身だ…」
「くそ!!俺のせいで…」
「悔しければ…力をつければいい!!私のところで修行するといい」
「そうすれば強くなれるのか?」
「君しだいだ…」
「わかった…あんたの所にいく!!」
「じゃあ、今朝送ったメモの場所にきてくれ…」
「最後に聞いていいか?」
「なんだ?」
「あんたは何者なんだ?」」
「それはまだいえない…だが、私はそのメモの場所にいる…君を助けた私は思念体 だ…」
「思念体…?」
「詳しいことは私の所に来たらおしえるよ…」
そういって男は消える
そろそろ、目をさますか
「カケル!!」
シキが俺に抱きかかる
「あつい…はなれろ」
「私のせいで…こんなになって…ごめ…な…さい…」
シキがなみだをながす
「シキのせいじゃないさ…」
「でも…」
「気にするな…それより俺はしばらく出かける…」
「え?」
「なんか、あったらここにこい」
シキにメモを渡す
「じゃあな…」
「もどって…もどってくるよね?」
「ああ」
「がんば…って!!ちゃんともどって来てよね!!」
涙ぐみながらシキがいう
「わかってるよ!!じゃあな」
そう言って俺は荷物をまとめ部屋をでる
第一部
―完―
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