乃絵・ミドルトン。変わりなし。 「手ごたえ無しですか…」 そう考えながら向けた視線の先には…3人目のターゲット。 女子高生ですか…小さい願い事なら沢山あるでしょうが。 イマドキの女子高生に大した悩みがあるとは思えない。 「本当に3人とも面倒くさいですね…」 そう言って姿を消す。そして…。 「貴女の願い、私が叶えて差し上げましょうか? 白柳葵様。貴女の体の…」 「うぎゃぁぁぁああああーーーっっ!! バケモンーーーーーっっ!!」 キィィイイーンッ。 五月蠅い。不愉快。黙れ。 そんな言葉を飲み込んで「なるべく」笑顔をつくった。 …………本当に笑顔だったかどうかは分かりませんが。 「私は魔法使いJ≠ニ申します。貴女の願いを叶えに来ました」 「ぎゃぁぁーーーっ!!」 話を聞け。 「…ったく面倒くさい」 動けないように魔法をかける。ついでに口も。 「貴女の願いは何ですか?」 「んごーっ。んぐごーーっ!!」 不覚。口までふさいだら、喋れませんね。 パチンッ。 「あんた願いを叶えるって……」 一体何が言いたいんでしょう? この人。 「貴女の体の一部と代金として、願いを叶えて差し上げます」 もう一度。簡潔に。 「だって…そんな…おとぎ話ぃぃいいいい!!」 この人には理解能力というものが無いんでしょうか? 大きい声で騒ぎまくって…騒ぎまくって…それだけ? 「また来ます…その時まで…」 これ以上やっても無駄だ。 不快な音を遮断すべく、その場から姿を消した。 乃絵・ミドルトン。琉季亜・リオ。白柳葵。 一応コレでターゲットはそろいました。 あとはどう落とすか…ですね。
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