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短章詩文  2 作者:紅羽

最終回   7
届け


手を伸ばすと 掴めるはずだったものがある

手を伸ばせなくて 逃してしまったものがある

俺はきっと 後者の方が多すぎて

掴みたいのに どうしても届かなくて

苦しくて 情けなくて


―――だから、叫んだんだ。

























































すんなりと、いかないもので。


















































唄う理由


声が枯れてしまっても 伝えたい言葉があった。

例えここから消え去っても それだけは残したかった。

残したかった。残したかった。

言葉を残す為には、これしかなかった。

俺は唄う。俺は唄う。

決して声を止めることはなく。

例え喉がいかれても 何でも 何でもいい

俺は唄う。俺は唄う。

ただ一つ伝えたい想いがある為に

それだけを伝える為に

俺は唄う。

















































それはいつか、君に響いて欲しい。

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