■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

短章詩文  2 作者:紅羽

第3回   3
 ROAD

 もし、ここに温かな光があるのなら。

 誰が手を伸ばすだろうか。

 もし、ここに永遠と続く闇があるのなら。

 誰が光を求めるだろうか。

 手を伸ばすことも、求めることもそうたやすくはなく、

 誰もが何も出来ずに立ち止まってしまう。


 でも、君は違った。


 君はたった一人、光に向かって手を伸ばした。

 闇の中で、強く光を求め続けた。

 決して揺らぐことのない心の強さを持って。

 強靭な笑顔を絶やすことをなく。


 君は、僕の手を引いて。

 “その先”を求めるのだ。
















































 走る、走る。―――光に、届いた。


















































 Eternal・Eternity

 永遠などこの世にないと

 永劫など存在しなと

 されど今はゆるりと回り

 なくてはなく、あればあるほどに

 永遠を 永劫を望み

 心の底に沈むものほど

 特にそれを求めたりする

 だが、それは時に空しくなるだけで

 辛くなるだけで

 それでも 私は彼方の事を

 永遠 永劫に感じてしまう

 止めたくも、止められない甘美なもののように

 私は今日も

 彼方にそれを求めてしまう




































 ―――それは、とても。途方に暮れてしまうほどに。

← 前の回  次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections