夢
伸びろ。
どこまでも続けばよい。
響け。
どこまでも届けばよい。
その夢は強靭で、鋭く。
誰にも壊されぬほど強いものだという、だが。
裏を返せば棘を張り巡らしているだけで。
強くもなく、ただ脆く儚いのみで。
栄光を夢見るが届くはずもなく。
ただ滔々と、訥々と。
細い一本の線で成り立っているだけ。
だから、どこまでも手を伸ばし、響かせなければならない。
永劫に途絶えぬように。
俺の夢は、消えないだろうか…
ひとつ。
世界に一つしかない花を持って
世界に一人しかない君に会いに行こう
この世にありふれるほどの花と人がいようと
この花は、君は、世界に一つしかない
だから、ぼくは君に会いに行こう
世界に一つしかない花を持って
世界に一人しかない君の元へ
そう、ぼくも、ひとり。それはすごいこと。
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