No,human
生きるキモチをその手で消した
バカな大人の物語
彼はいつか泣いていました
哀しい事を流すために
しかし彼には「哀しみ」はなく
流れて行くのは《感情》でした
彼はいつか笑っていました
沈んだ心を弾ますために
しかし彼には「楽しみ」はなく
弾んで行くのは《無心》でした
いつからか、彼は何も思わず
他人の道具になっていました
「やれ」と言われて動く人間
しかし彼は笑って言います
「例え僕が道具であっても
誰かが僕を頼ってくれる
使う人間がいないと僕は
生きてる意味すら見失うんだ―――」
彼は愛され大人になって
これからも生きてゆきます
しかし、彼はただの道具
人のカタチの意志無き道具
―――自信を持ってください。 生きることに。
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