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一番泣ける友情&恋愛 作者: い ち こ

第9回   9
あれから何時間‥‥この手術室の前で泣いてるだろう
横には譲二が丸くなって泣きじゃくってる
謙一の持病って何‥‥なんであの鬼教師が知ってるの??
綾瀬は手術室に集まる竜之介や敦裕、健一郎、栄介もいた
病院の自動ドアの音が夜中の薄暗いロビーに響いた
綾瀬はドアの方を向くとそこには
友喜が立っていた、何故友喜が此処にいるのだろう
「綾瀬さん」
友喜は走ってきて綾瀬に飛びついた
「謙一は?」
謙一を呼び捨てにする友喜
一体どういう関係なのか‥‥綾瀬はそう思った
「け‥‥謙一は‥‥」
綾瀬は俯く
まだわからないのだ
いつまでも「手術中」のランプは消えない
もう謙一は助からないのかもしれない
そのときふと手術中のランプが消えた
そして医師が出てくると譲二が真っ先に走った
謙一の家族よりも一番に
それはそうだろう、なんといっても弟子といっても
謙一の弟みたいなものだったのだから‥‥
「謙一さんは?!どうなんですか?」
譲二の目は真っ赤な目だった、まるで母親をなくした
子ウサギのように泣いているみたいだった
「‥‥謙一くんは多分もって1日の命です
 今面会できるので早く行ってあげて下さい」
この言葉は誰も望んではいなかった
むしろ‥‥消え去ってほしい言葉で‥‥これは
誰にも々くらいのショックをあたえた
「そんな‥‥」
綾瀬はまた目から涙が溢れてきた
「アネキ‥‥はやく行きましょう」
譲二は鼻をすすって綾瀬の背中を押した
その光景を友喜はじっと見つめていた
この時、また大事な人が側から消えると思うと
綾瀬の心はズタズタだった
「綾瀬ちゃん‥‥」
そのときさっきまで泣いていて会話もできなかった謙一の
お母さんに声をかけられた、綾瀬は
お母さんを見つめてうなずいた
「あの子に、元気になるように‥‥‥」
そこでお母さんはまた泣き出した
綾瀬はいろんな機械につつまれた謙一を見た
綺麗な顔だちを改めて知る
目はうっすらと開いていて回りをさぐっている
「‥‥けん‥‥いち?」
綾瀬は涙でしゃっくりが出てうまく話せなかった
「‥‥綾瀬」
顔が綾瀬を向いた
「あたしたち‥‥ずっと‥‥一緒って‥‥い‥‥ったじゃん‥‥
 な‥‥んで‥‥約束‥‥したじゃんか‥‥」
謙一の手を握って綾瀬は必死に語りかける
すると謙一の目から一筋の涙が流れた
「俺だって‥‥綾瀬と離れるのは、オヤジやおふくろが死ぬより
 まじで辛い‥‥」
その時謙一は激しく咳き込んだ
そしていろんな機械が反応したのだ
「ちょっと早かったな」
医師はそういって謙一の側にいく
後ろに下がる綾瀬を譲二が受け止めた
そして手で涙を拭いてくれた
目の前にいる医師が今助けようとしている‥‥
謙一の命を助けようとしている‥‥
どうか‥‥神様、いるなら謙一を元通りに
してあげて下さい
綾瀬はそう祈るしかなかった








ピーーーーーーーーーーー‥‥







部屋中に響き渡る音
謙一は今
抜け殻になりました‥‥
その瞬間綾瀬は気を失って
譲二に倒れこんでしまった‥‥
「アネキ!!アネキ‥‥」
譲二は悲しさのあまりに綾瀬を抱き込んで
泣き出してしまった
憧れの兄的存在の謙一を失って
どんどん崩壊していく友情関係
この時誰もが俺達は終わりだと思っただろう
残された譲二は、ただ泣くしかなかった

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Novel Editor by BS CGI Rental
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